日産、11月世界販売1.3%減で8カ月連続マイナス 米英生産は3割超減
Maki Shiraki [東京 25日 ロイター] - 日産自動車が25日発表した2024年11月の世界販売は前年同月比1.3%減の27万8763台となり、8カ月連続で前年を下回った。主力市場の中国、欧州での販売低迷が響いた。世界生産は同14.3%減の27万1980台と6カ月連続で前年を割り込んだ。中国と米国、英国で生産減が続いた。 海外販売は1.2%減と8カ月連続で前年を下回った。このうち、中国はセダン「シルフィ」の不振で15.1%減と8カ月連続で前年割れ。欧州はスポーツ多目的車(SUV)「キャッシュカイ」の不振で6.1%減少し、5カ月連続で前年を下回った。 国内販売は1.6%減と2カ月連続で前年を割り込んだ。軽自動車は、電気自動車(EV)「サクラ」の低迷により8.8%減った。 海外生産は15.2%減と6カ月連続でマイナスだった。地域別では、米国がSUV「ローグ」の不振で30.9%減と7カ月連続でマイナス。英国はキャッシュカイの低迷で32.8%減、中国はシルフィの落ち込みで26.2%減となり、共に6カ月連続で前年を割り込んだ。 国内生産も、SUV「エクストレイル/ローグ」の減少により10.8%減と9カ月連続でマイナスとなった。 一方、主力市場の米国での販売はSUV「キックス」の好調で18.3%増、メキシコもピックアップトラック「フロンティア」の増加で16.8%と2カ月連続でプラス。海外生産分の約3割を占めるメキシコでの生産は8.4%伸びた。