「夫に会えず寂しい…」 元ホステス・新婚の妻が54歳の夫にゾッコンになった理由
美幸さんの言葉だけを受け取ると、通い妻というよりも本格的な愛人になったような印象を受ける。しかし、取材を終えてコーヒーカップを片付けているときに美幸さんは本音を漏らした。 「夫になかなか会えないのが寂しいです」 長い時間を一人で生きてきた男女にとって、すべての変化をいきなり受け入れるのは難しい。武史さんは会社最優先の生き方を変えられないし、美幸さんは関西から離れたくない。それでも2人きりで家飲みをしているときに一番の心地良さを感じている。
武史さんと美幸さんにとってお互いの存在こそが帰るべき家なのだ。相手がいないときは、自宅にいても単身赴任をしているような気分なのだろう。数年後、2人は全国のどこかで一緒に楽しく暮らしている気がする。 本連載に登場してくださる、ご夫婦のうちどちらかが35歳以上で結婚した「晩婚さん」を募集しております(ご結婚5年目ぐらいまで)。事実婚や同性婚の方も歓迎いたします。お申込みはこちらのフォームよりお願いします。
大宮 冬洋 :ライター