【ONE】秘技! ケイドがアームインの「ルオトロチン」チョークで一本勝ち!
2024年4月6日(土)、タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムにて『ONE Fight Night 21: Eersel vs. Nicolas』(U-NEXT配信)が開催された。 【写真】正面に回れば肩固めの形の絞めをケイドは背後から極めた。 第5試合では、現ライト級サブミッション・グラップリング王者のケイド・ルオトロが、フランシスコ・ローに変形のアームインチョークで一本勝ち。“ルオトロチン”と命名した。 ▼ONEキャッチウェイト(180ポンド/81.64kg) サブミッション・グラップリング 10分1R 〇ケイド・ルオトロ(米国)178.25lbs, 1.0036 [1R 4分48秒 ルオトロチン] ※アームインRNC ×フランシスコ・ロー(ブラジル)176.50lbs, 1.0199 21歳のケイドは、ライト級サブミッション・グラップリング王者。双子の兄弟タイ・ルオトロと共に、ホイラー・グレイシーの黒帯クレバー・ルシアーノの下で3歳から柔術を始め、メンデス兄弟の AOJ(ART OF JIU JITSU)で活躍。 その後、ATOS所属となり2021年12月に黒帯になっている。2022年のADCC世界選手権77kg級で優勝し、19歳で史上最年少世界王者に輝いた。2022年5月のONEデビュー戦では、ケージグラップリングで青木真也に判定勝ち。 同年10月のONE世界王座決定戦でウアリ・クルジェフにヒールフックで一本勝ちして初代王座に就くと、12月にはマテウス・ガブリエルを相手に判定3-0で初防衛に成功。2023年6月のランガカー戦も判定勝ちで2度目の王座防衛、2024年1月の前戦でランガカーと再戦。判定3-0で3度目の王座防衛に成功している。 ローはブラジル北部マナウス出身。10歳からブラジリアン柔術を始め、コスモ・ディアスの娘カレン・ディアスに習い、紫帯を獲得後、18歳でサンパウロへ移住。シセロ・コスタに師事して茶帯と黒帯を取得。2023年のIBJJFパンNOGI、アメリカンナショナルズを制している。 1R、ローのスタンドに付き合うケイド。首相撲のケイド。ローはコーナートップを使って跳びつき三角絞めを狙う。さらにケイドの組みに小手巻き内股狙い! 飛ばされずに下のローのインサイドガードに入るケイド。 下から4の字フックのロー。上体を立てるが、剥がして寝かせるケイド。左足を掴みブリッジから後転して立ち上がったロー。再びジャンピングガードからデラヒーバ狙い。 その外し際にスクランブルでバックを奪うケイドは、アームインでリアネイキドチョークを右脇下から極めてタップを奪った。 兄タイがセコンドにつくなか、試合後、ケイドは「(2022年)ADCCのペドロ戦でやった。リアネイキッドとアームトライアングルを組み合わせている。“ルオトロチン”と呼ぼうかな」と笑顔で語り、あらためてMMA挑戦の意欲を語った。