名門「紳士クラブ」女性受け入れ 創立193年、重い扉開く 英
【ロンドン時事】英国の名門「紳士クラブ」の一つで、ロンドン中心部にある1831年設立の「ギャリック・クラブ」が、女性会員を認めることを決めた。 19世紀の文豪ディケンズも会員だった男性エリートの社交場が、創立から193年でようやく重い扉を開いた。 英メディアによると、ギャリック・クラブは7日、数百人の会員による非公開の会合を開催。女性の入会を認めるかどうかを約2時間にわたって議論し、多数決で約60%の賛同を得た。 英紙ガーディアンが3月、門外不出だった会員リストの一部を公開。会員にはチャールズ国王のほかダウデン副首相や国会議員、裁判官、芸術家、ジャーナリストらが名を連ねた。多様性を高める立場の各界トップが多かったことから、批判が一気に高まり、対外情報機関「MI6」のムーア長官は報道後にクラブを退会した。 英メディアによれば、クラブの会員は約1500人で、年会費は約1000ポンド(約19万5000円)。これまで女性の入会を何度も拒否し、2010年までは会員のゲストや配偶者としても女性が訪れることを禁じていたという。