38歳記者が機動隊に体験入隊! 30キロの防護服に5キロの盾を持ってランニング
災害時にはいち早く救助活動にあたる一方、基地問題をめぐる抗議の場では市民と対峙し、権力の盾にもなる機動隊。幅広い任務をこなす機動隊にRBCの記者が体験入隊し、その実態に迫りました。 【写真を見る】38歳記者が機動隊に体験入隊! 30キロの防護服に5キロの盾を持ってランニング 今月6日、機動隊の任務について知ってもらおうと、県内の記者を対象に実施された体験入隊。 RBCから参加したのは私、宮城恵介38歳。趣味はランニングで、体力には多少の自信があります。 沖縄県警は、県内の各地域を管轄する14の警察署と警察本部で構成されていて、凶悪犯罪などを捜査する刑事部や、飲酒運転などを取り締まる交通部など、専門の分野に分かれて対応にあたっています。 その中で異色ともいえる存在が「機動隊」。 「要人警護」や「立てこもり事件の対応」「爆発物処理」など機動隊の任務は多岐にわたります。 災害時にはいち早く現場に駆けつける頼もしいイメージがある一方、ときには基地問題をめぐって抗議する県民に対峙することもあります。 ■重さ30キロの防護服をまとい繊細な作業 過酷な爆発物処理班 これは爆発物処理班の訓練の様子。爆発から身を守るための専用スーツ一式の重さは、30キロ。この防護服を着用して、爆発物を処理する繊細な作業を行います。 ▽宮城 恵介 記者 「装備や盾、きつくないですか? 」 ▽機動隊 具志堅 大誉 さん 「きついです。まずはけが人を出さないことが一番なので、何事もなく安全に乗り越えられたとき一番やりがいを感じます」 続いては災害時における救助訓練。機動隊は自然災害が起こると、倒壊した建物などで救助活動を行います。隊員の津波古さんは実際の現場での対応に、難しさを感じています。 ▽機動隊 津波古 喜孝 さん 「例えばここに1人取り残されているという通報で、実際には2人とか。そういうのを絶対見逃さないように他に何もないのか、必ず検索して戻るようにしています」 体験入隊の最後は体力の基礎となる「駆け足訓練」。約5キロの防護盾を抱えながら終了の合図が出るまで走り続けます。 ▽隊員 「1・2! 1・2・3・4!」 私、体力には自信があったのですが開始から15分後・・・、限界を迎えました。 ▽宮城 恵介 記者 「リタイア・・・リタイアします・・・」 ▽機動隊 松岡 伸二 さん 「ダメです。離れたらダメです」 最後は先輩の隊員に盾を持ってもらって、なんとか完走しました。 ▽宮城 恵介 記者 「NAHAマラソンも完走したことありますが、こっちの方がきついかもしれないです」 ▽機動隊 東濱 貴大 隊長 「現場に出たら我々の後ろにはいないと、最後の砦という気持ちでトレーニングに励んでいます。今後も皆さんと一緒に、安心・安全な平和な沖縄県をつくっていきたいと思います」 災害時や非常時に活動する機動隊。県民の生活を支えるために、きょうも厳しい訓練を続けています。
琉球放送