ガソリンスタンドの「クレジットカード」って実際お得なのでしょうか? 妻が「車のガソリン代が安くなるから」と申し込んだそうなのですが、あまり安くならないのではと思ってしまいます
国際情勢の影響もあり、ガソリンの価格が高い水準となっています。日常的に自家用車を使っていると気になってくるのがガソリン代です。少しでも安く抑えるための方策として、ガソリンスタンドのクレジットカードを申し込んで使う方法があります。実際のところどれくらいの節約効果があるのか、例を示しながら解説します。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
高値が続くガソリン代
資源エネルギー庁が公表した、2024年3月11日時点のレギュラーガソリンの店頭現金小売価格は、1リットルあたり174.3円でした。 この価格はあくまで平均なので、お住まいの都道府県や地域、ガソリンスタンドによって変動はあるでしょう。 通勤通学、日常のお買い物や送迎などで車を使っていると、たとえ1円ガソリン価格が変わっても家計にはじわじわと影響が出るかもしれません。
普段利用しているガソリンスタンドでクレジットカードを作ってお得にガソリンを入れる
ガソリンを入れるにあたり、みなさんはどのような工夫をされているでしょうか。複数店舗を回って安い店を探して給油する人もいれば、SNSやアプリで配布されているクーポンを活用する人もいるでしょう。 例えば支払方法がクレジットカードの場合、ガソリンスタンド(ENEOSなど石油元売り会社)などがカード会社と提携して発行しているクレジットカードを利用することでガソリンをお得に入れることもできます。 例えば、出光興産系のガソリンスタンドで利用できる「apollostation card」を作った場合、ガソリン・軽油が2円/リットル引き、灯油が1円/リットル引きになります。毎月50リットル給油すると仮定した場合、通常の支払いよりも毎月100円、年間1200円を節約することができます。
クレジットカードを増やすメリットとデメリット
普段使っているクレジットカードに加えて、ガソリンスタンド系のクレジットカードを追加で保有すると、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。ここで双方を確認してみましょう。 ■メリット 日常の買い物はメインで使っているカード、ガソリンは別のカード、といったように決済を分けることで通常よりもお得に利用することができます。昨今は物価上昇もあり支出が大きくなってきていると思いますから、多少であっても節約できるのは大きな点でしょう。 ■デメリット 複数枚クレジットカードを保有し、決済することで支払いを確認するフローが増えてしまいます。人によっては管理する手間がかかるでしょう。支払いを一元化できないために使ったお金がどれくらいだったかを確認するのが面倒といったデメリットも存在します。 また、クレジットカードによっては年会費が発生するものもありますので、ランニングコストについても確認しておく必要があります。なお、apollostation cardについては年会費が永久無料です。
節約と手間を天秤にかけて検討しよう
今回はガソリン代を節約するためにクレジットカードを増やす、というケースを紹介しました。例に挙げた試算では、毎月100円程度の節約となりますが、それだけのために手間を増やしたくないという人もいるでしょう。クレジットカードを新たに作ることが自身にとってどのようなメリットやデメリットがあるのか、よく検討してから申し込むようにしましょう。 ※本記事記載の内容は、2024年3月時点での内容です 出典 資源エネルギー庁 石油製品価格調査 出光クレジット株式会社 apollostation card 執筆者:宇野源一 AFP
ファイナンシャルフィールド編集部