【阪神】村上頌樹「関西ダービー」でチームの火曜日と自身の連敗ストップだ「なんとか勝って」
日本生命セ・パ交流戦は11日からオリックス―阪神3連戦(京セラD)の「関西ダービー」が行われる。交流戦の直接対決はオリックスの通算33勝32敗3分けと互角。阪神は昨季の日本シリーズで開幕星を挙げた村上頌樹投手(25)が初戦を託され、自身と火曜日の連敗ストップに悲壮な決意を明かした。 記憶に新しい昨年の頂上決戦から約7か月。再び関西対決の先陣を切る村上は「初戦が大事だと思います」と目を据えた。「向こうも勢いに乗っていますし」と5連勝中のオリックスを止めることはもちろん、それ以上に大切な仕事を自覚。「火曜の勝率が悪いので。なんとか勝って、チームをいい状態に」と誓った。 甲子園で前日調整。キャッチボールでフォームを確認すると「火曜はずっと勝てていない」と4度も口にし、猛反省した。ここまで9試合で防御率1・97の好成績ながら、2勝4敗と黒星先行。全登板が火曜だ。週の初戦となるケースがほとんどだが、今季は全て自身が先発し、チームは2勝5敗2分けと苦戦している。勝率2割8分6厘は曜日別ワーストで、最近は4連敗。頂点に立った昨季の火曜は14勝8敗の勝率6割3分6厘。その重要性を知る右腕は「初戦に負けたら、きつい状況になってしまう」とわび、責任感を示した。 岡田監督は昨年の王者同士の激突には「そんなん関係ない」と興味を示さなかったが、最近のオリックスの戦いに「やっぱり、すごいな。若いピッチャーばかりでな」と斎藤、佐藤らの台頭に拍手を送った。投手戦は覚悟。その指揮官も火曜の先発は重視しており、“固定”は信頼の表れだ。 昨年のこのカードも初戦の火曜は村上に託した。8回2失点で同学年の山本との投手戦に敗れたが、日本シリーズの第1戦で7回2安打無失点で雪辱した。日本一への流れをつくった京セラDで逆襲開始。ローテの柱が3連勝中の虎を加速させる。(安藤 理)
報知新聞社