家屋約3000戸全壊 珠洲市でがれき撤去作業始まる
日テレNEWS NNN
能登半島地震発生から30日目です。大きな被害を受けた石川県珠洲市では、倒壊した家屋のがれきなどの撤去作業が始まっています。 珠洲市では市内にある家屋の半数にあたるおよそ3000戸が全壊し、斜めに倒れた電柱や倒壊した家屋が道路に流れ込んでいます。 一方で、復旧に向けた作業が急ピッチで行われています。珠洲市宝立町春日野地区で30日朝、ショベルカーなどの重機が入り、道路をふさいでいる家屋の撤去作業が行われていました。 住民 「車が通ってもらわないと家の被害も全然見に来られないはず。大きい機械を持ってきてくれるので、すごく助かりますね」 撤去作業には住民の許可が必要で、市によりますと、順調に進んだ場合、31日にも撤去作業を終え、宝立町の鵜飼地区と春日野地区を結ぶ主要道路が通れるようになるということです。 珠洲市では今もほとんどの地域で断水と停電が続いていて、取材した人も道路が開通することで、復旧作業がより進むのではないかと期待を寄せていました。 また、避難所生活解消に向け仮設住宅の建設も進んでいます。珠洲市正院町にある正院小学校のグラウンドでは、来月6日に40戸の仮設住宅完成に向け、30日も建設作業が行われていました。 珠洲市内ではおよそ2500戸の仮設住宅を用意する予定となっていて、希望者全員の早期の入居に向けて調整を進めています。 能登半島地震からまもなく1か月を迎える被災地は、復旧に向け一歩ずつ進んでいる状況です。