【独自】「検察なめんな」や「机たたく姿」も 冤罪めぐり特捜部取り調べ録画録音計約18時間分証拠提出へ
■新たに提出命じられた範囲には「検察なめんなよ!」発言や「机たたく」姿も
新たに提出が命じられた範囲には、元部下に対して田渕検事が机を叩いたり、大声で怒鳴り続けて取調べをしている部分が含まれています。 (以下、弁護団監修のもと再現した内容) <検察官が右手を自分の顔のあたりまで振り上げる。 そして、振り下ろし手の平で机を1回たたく> 【田渕検事】「嘘だろ!今のが嘘じゃなかったら何が嘘なんですか!」 【田渕検事】「もう起訴ですよ、あなた。っていうか有罪ですよ、確実に」 【田渕検事】「命かけてるんだよ!検察なめんなよ!命かけてるんだよ、私はかけてる天秤の重さが違うんだ、こっちは」 取り調べを行った田渕検事に対しては今年8月、大阪高裁が、「虚偽供述が誘発されかねない危険性の高いもので、今後繰り返されないようにすべき」として刑事裁判に付すよう決定を出しています。
■山岸さん「二度と起こらないように」 弁護団「意義大きい」
この決定について、山岸さんと弁護団は次のようにコメントしています。 【山岸さん】「最高裁に正しいご判断を頂けて嬉しく思います。 このような取り調べを受けることは誰にでもあり得ることで検察官は無実の人を有罪にできる力があるため、今後二度とこのようなことが起こらないようにして欲しいです」 【弁護団】「取り調べの録音・録画に対する文書提出命令の判断としては画期的な判断。 刑事裁判で証拠として提出されなかった録音録画についても記録提出を命じたものであり、今後の民事訴訟の実務に与える影響は大きいと思います。 特に先日付審判決定(田渕検事の刑事裁判を開く決定)がなされた、『12月8日の取り調べ』(机を叩いたり怒鳴ったりした)を含む部分について、提出を命じたことの意義は大きいと考えます。 同様の取り調べが根絶することを強く願っています」
関西テレビ