J1町田に福岡の万能MF前寛之が完全移籍で加入 「躍進するクラブの未来のために今を必死に過ごしたい」
J1町田は20日、福岡のMF前寛之(29)が完全移籍で加入すると発表した。 前は1メートル73と小柄ながら、豊富な運動量と高い技術を誇るボランチ。福岡には20年にJ2水戸から完全移籍で加入し、今季限りで勇退した長谷部監督の下でさらに成長。今季も不動の主軸として37試合に出場した。 町田は来季へ攻守に貢献できる中盤の獲得を画策。その中でJ1出場100試合を超える実績十分の前に白羽の矢を立てた。前はクラブを通じ「FC町田ゼルビアに関わる全ての皆さま、はじめまして前寛之です。このたびFC町田ゼルビアに加入することとなりました。躍進するクラブのこれからの未来のために、今を必死に過ごしたいと思います。共に戦えることを楽しみにしています、応援よろしくお願いします」とコメントした。 前はまた、福岡を通じてもコメントした。「2020年から5年間、たくさんの応援とサポート、愛をありがとうございました。5年間を文字で語ることは僕にはできないですが、このクラブのために過ごした時間と行動は特別なものとして僕の心に残り続けます。新たな道の中で再度会えることを楽しみにしています。そしてこの先も新たな記録を作る、破り続けるチームの発展を心から願っています」と感謝をつづった。 ◇前 寛之(まえ・ひろゆき)1995年(平7)8月1日生まれ、北海道札幌市出身の29歳。札幌の下部組織出身で14年にトップ昇格。同年夏にタイ1部コーケン、18年にJ2水戸に期限付き移籍し、19年に水戸に完全移籍。福岡には20年に加入し同年にJ1昇格。昨季はクラブ初タイトルとなったルヴァン杯決勝でMVP。日本代表は13年にU―18代表に選出。兄・貴之はJ2山口に所属。1メートル73、70キロ。利き足は右。J1通算147試合4得点、J2通算130試合8得点、J3通算4試合0得点。