幻の玉ねぎ「札幌黄」とは? “甘みが違う”地産地消で再び注目
ほかの玉ねぎとは違う「甘み」
しかし、細々と札幌黄を生産していた農家が「札幌黄を絶やさない」という使命感を持って生産し続けた結果、現在の「地産地消」運動の盛り上がりも受けて、再び注目を浴びる存在になりました。 「札幌黄の特徴は、何といってもその甘み。しかも、ほかの玉ねぎより炒めた時に糖度が上がってくるのが早いんです。とはいえ、15キログラムの札幌黄を2日間火を絶やさずに飴色になるまで炒めて、糖度を30度まで上げて使用しています。9月に仕入れて翌3月までは100%札幌黄を使用していますが、ほかの期間はほかの玉ねぎとブレンドになります。やっぱり、札幌黄の甘味に魅せられた者としては、この甘みを100%で食べてもらいたいですね」(高瀬さん)
このように、札幌で生産された野菜が札幌で提供されるという、地産地消をかなえた玉ねぎ・札幌黄。札幌で「食欲の秋」を体感したい方はぜひ、札幌黄を味わってみてはいかがでしょうか。ちなみに筆者のおすすめは「インドチキンカレー・辛さ2番」です。 (ライター・北海道観光マスター/橋場了吾)