【衆院選2024注目選挙区】有力者ぞろいの福井2区!保守も野党も分裂の乱戦を制するのは?
共産、維新、立憲が参戦!野党勢力も分裂含みか!?
こうした中、他の陣営はどう動いているのでしょうか。 共産は元赤旗記者の小柳氏を擁立。2023年鯖江市議会議員選挙にも立候補していました。共産支持層の票をまとめつつも、他の層にいかに浸透を図るかがカギとなります。 維新の斉木氏は、前回衆院選でも福井2区に立憲公認候補として出馬して高木氏と戦い、落選しました。2022年参院選福井県選挙区では無所属の野党統一候補として戦った有力候補の一人です。 山本氏「野党も分裂しているとなると、斉木さん票がどれくらいあるかが辻さんなどの得票にも絡んできます」 立憲の辻氏は、父が小浜市出身の衆院議員、兄が越前市を地盤とした県議でした。いわゆる「地盤」が2拠点にまたがっていることが強みだと、山本氏は分析します。 山本氏「それぞれ強い地域が違い、全員が(票の)削り合いをしている形です。」
過去2回の投票結果は接戦!揺らぐ「自民党王国」
選挙初日の第一声では何を語ったのでしょうか。 斉木氏は北陸新幹線の早期延伸を、大阪の首長とも連携して推進していく点などをアピールしていたといいます。 他方で、収入不記載にかかわる「裏金」問題については、小柳氏と辻氏が言及。斉木氏はそれほど言及せず。山本氏も問題に対する説明をしながら、高木氏に批判するような内容は含まれていませんでした。 対する高木氏は、政治とカネの問題のほか、北陸新幹線など選挙区の課題に関する公約について話しました。
ここで前回と前々回の投票結果をみてみましょう。 前回は高木氏と斉木氏の一騎打ちで高木氏が当選しましたが、斉木氏との票差は1万票余りでした。前々回は高木氏が小選挙区当選し、次点の斉木氏も比例復活当選を果たしています。共産候補も約1万3千票を獲得しました。 今回は与野党ともに票が割れ、当選ラインが下がることが想定されます。 福井は「自民党王国」と言われるほど同党が強い地域でしたが、最近は2022年参院選で僅差となったり、7月の小浜市長選では自公推薦の現職が新人候補に敗北したりするなど、足元が揺らいでいる状況です。 どの勢力が支持層からさらに上積みできるかが勝敗を分けそうです。