曽我ひとみさんが新潟県立大で講演 拉致問題解決「これ以上待てない」
新潟県佐渡市の拉致被害者、曽我ひとみさん(65)が10月22日、新潟市東区の県立大で拉致問題について講演した。一緒に拉致された母ミヨシさん=失踪当時(46)=を思い、「拉致問題が解決していないこと、解決のために奔走する家族がいることを知り、力を貸してほしい」と呼びかけた。 【特集】なぜ日本人を拉致?北朝鮮の拉致問題とは… 曽我さん親子は1978年8月に拉致された。曽我さんは2002年に帰国を果たしたが、ミヨシさんの消息は不明のままだ。 曽我さんは日本にいた時のミヨシさんを「思い出すのは朝早くから夜遅くまで身を粉にして働いていた姿だ」と振り返り、優しかった母に感謝した。再会したら「好きなことを好きなだけやらせてあげたい」と願う一方、高齢化や拉致問題の風化を挙げ、「これ以上待てないところまできている」と危機感を募らせた。