（ブルームバーグ）： ノルウェー中央銀行は秋に利下げを開始する計画を遅らせる可能性を示唆した。当局者の予想以上にノルウェー・クローネが下落したことが背景にある。

同中銀は３日、主要預金金利を4.5％に据え置いた。これは2008年12月以来の高水準。ブルームバーグが調査したアナリストも全員、据え置きを見込んでいた。

中銀は声明で、「従来見込まれたよりもやや長く」引き締めを維持することが必要かもしれないと指摘。「見通しに対する政策委員会の現在の評価に基づくと、政策金利は今後しばらく現在の水準で維持される公算が大きい」とバーチェ総裁も声明の中で見解を示した。

ノルウェー時間３日午前10時４分時点で、クローネは0.3％安の１ユーロ＝11.7573クローネと下落。ノルウェーではインフレが減速したが、クローネの年初来騰落率が世界の主要通貨のうち最も下げている部類に入り、政策当局者の大きな課題となっている。

原題：Norway Opens Door to Rate-Cut Delay Amid Weakness in the Krone（抜粋）

--取材協力：Joel Rinneby、Stephen Treloar、Alastair Reed.

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