マドンナ、ローマ教皇とのAI画像を投稿して大炎上 「不敬で不適切」とカトリック信者から批判を浴びる
AIで作成したセレブのフェイク画像が問題になっている。そんな中、マドンナが自分の写真を使ったAI画像を投稿し大炎上している。 【写真】最強ディーバ、 マドンナの波乱万丈な半生をプレイバック
現地時間12月13日(金)にマドンナはインスタグラムのストーリーに画像を投稿、「週末に向けて……」とコメントした。写っていたのはマドンナと彼女をハグするローマ教皇フランシスコ。続く写真では教皇がコルセット姿のマドンナの腰に手を回し、顔を寄せて何かをささやいている。これには「人に見られるのっていい気分」と書き添えている。この作品はフォトモンタージュとデジタルコラージュで有名なアーティスト、RICKDICKが制作したもの。彼も自分のインスタグラムに投稿している。
もちろんこれにカトリック信者は大激怒。「極めて不適切」「甚だしく不敬だ」という趣旨のコメントが殺到。RICKDICKのアカウントにも同じようなコメントが書き込まれている。2人とも批判に対してまだ何も反応していない。 マドンナがキリスト教的な要素を作品に取り入れ、物議を醸したのはこれが初めてではない。もっとも有名なのは1989年にリリースした「Like a Prayer」のMV。この中で彼女は十字架を燃やし、無実の罪で捉えられたアフリカ系の聖人にキスをしている。当時カトリックの団体はこのMVに猛抗議。総本山のバチカンも、この直後に彼女が開催したツアー「Blond Ambition World Tour」を見に行かないように信者たちに呼びかけた。このMVを使ったペプシのCMも制作されたが、放送中止になった。
マドンナは昨年9月、そのCMをインスタグラムでシェア。「34年前、私はこの曲の発売を記念してペプシとCMを作った。黒人の聖人にキスをしたり、十字架を燃やしたりするシーンを変更することを拒否したためCMはすぐに中止された。芸術的な誠実さに妥協しないアーティストとしての私の輝かしいキャリアはこうして始まった」「私たちのコラボレーションの素晴らしさにようやく気がついてくれたペプシに感謝する」とコメント、ペプシ側が放送を許可したことにお礼のメッセージを送った。この投稿では「アーティストは平穏を乱すためにここにいる」と結んでいたマドンナ。今回の画像もその目的は達したといえそう。