今中慎二が考える中日のベストオーダー 課題の得点力アップへ「チーム状況はいい」
――続いて、サードはいかがですか? 今中 (オルランド・)カリステのスタメンはないと思うので、高橋か石川昂弥なんですが、難しいですね......。オープン戦では高橋が頑張っていた(打率.391)ので高橋でもいいかなと思います。その場合に石川がどう思うかですが、競争心を高めさせるという意味でも面白いかもしれません。 石川は昨季、ずっと我慢して起用し続けましたが、春季キャンプ、オープン戦の状態を見てもイマイチです(打率.175)。ただ、開幕後に石川の状態が上がってくれば石川がサードに入ってもいい。その時に高橋の調子もよければ、高橋はセカンドも守れますから。なので、開幕時のスタメンは高橋でもいいのかなと思います。 ――外野陣はいかがでしょうか? 今中 センターは、自分のバッティングを掴みつつある三好大倫。岡林勇希が万全の状態になれば、その段階でまた考えることになりますが、開幕の段階では三好でしょうね。 ライトは細川成也、レフトは(アレックス・)ディカーソンにします。ディカーソンは、オープン戦では慣れない日本のピッチャーに苦しんでいましたが、シーズンに入ってどこまで変わるのか見てみたい。アジャストするまで30打席かかるのか、50打席かかるのか......アジャストできない場合でも、代わりはいるので大丈夫でしょう。 開幕戦の相手はヤクルトで、狭い神宮球場での試合なので、当たりそこないの打球でもスタンドに入ります。そんな1打でもいいから結果を残して、気分を上げてくれればいいなと。なので、開幕戦のスタメンを考えるならディカーソンです。 【中田を中心にチーム状況はいい】 ――ポジションが決まったところで、打順はどうなりますか? 今中 相手にとって嫌なオーダーを考えるなら、こうでしょうか。 <今中慎二が考える中日のベストオーダー>※開幕戦を想定 1番 三好大倫(センター) 2番 田中幹也(セカンド) 3番 高橋周平(サード) 4番 中田翔(ファースト) 5番 細川成也(ライト) 6番 アレックス・ディカーソン(レフト) 7番 木下拓哉(キャッチャー) 8番 クリスチャン・ロドリゲス(ショート) 今中 三好はピッチャーが右でも左でもそれほど苦にしませんし、走れるので1番は三好が最適です。2番の田中は、走者を進めるバッティングやバントをしっかり決めてほしいですね。 高橋に関しては先ほども話しましたが、オープン戦での状態がよかったですし、今までにないような引っ張る打球が増えていたので3番を任せてみたいです。4番の中田と5番の細川は、点が欲しいところでしっかり打ってほしいですね。