家族と向き合えぬまま…震災で妻と息子を亡くした男性 生きづらさ感じる人が安心できる“居場所”を 2人の思い形に
24時間無料で利用可能
それから佐々木さんは、妻のみき子さんが震災前に立ち上げた不登校やひきこもりの子どもを持つ親の会に積極的に参加し、「自分の悩みを打ち明ける場所がなかった」という妻と息子の苦しみを知った。そんな2人の思いを形にしたのが「虹っ子の家」なのだ。 生前に妻・みき子さんは「当事者の子どもやひきこもっている若者は、どこにもしゃべったり気晴らしするところがないから、それはあった方がいいね」と話していたという。 妻・みき子さんの意思を引き継いで、生きづらさを感じる子どもとそれを支える親の居場所をつくった佐々木さん。教員の経験を生かし、子どもたちに勉強も教えられたらと思いを巡らせる。 また、24時間いつでも入れるように家には鍵をかけず、利用料もとらない方針だ。 「女房たちもびっくりするんじゃないかと思います。私は2人から押されてというか、そんな気持ちで作った」と語る佐々木さん。「2人には何と言ってほしい?」と尋ねると「やったね、よく頑張ったねって」と笑顔で答えた。 佐々木さんはこの施設が利用者が安らげる場所になるよう、「焦らずゆっくり運営していきたい」としている。開所は6月24日を予定している。 (岩手めんこいテレビ)
岩手めんこいテレビ