坂本龍一が音楽監督、東北ユースオーケストラ初のコンサート作品集が発売決定

　坂本龍一が音楽監督を務めた“東北ユースオーケストラ”が、初のコンサート作品集『The Best of Tohoku Youth Orchestra 2013～2023』を3月20日（水・祝）にCDと配信でリリース。 　東北ユースオーケストラは東日本大震災直後に坂本龍一の呼びかけで始まった、楽器の点検・修理のプロジェクト「こどもの音楽再生基金」から生まれ、その後、松島で開催された東北と世界をつなぐ音楽祭〈Lucerne Festival ARK NOVA 松島 2013〉をきっかけに企画・編成された、岩手、宮城、福島出身の小学生から大学生・大学院生による混成オーケストラです。音楽の演奏を通じて被災者の心の復興を図り、震災の記憶の風化を防ぎ、音楽を純粋に楽しむ場所を提供しており、東北から子どもたちと共に新しいオーケストラの形に挑み、音楽の枠をも超えた東北ならではの創造性を、世界に向けて発信できることを願い活動しています。 　初のコンサート作品集は、2013年から2023年までの東北ユースオーケストラ歴代の団員による演奏より選曲。ピアノは坂本龍一が演奏しています。「The Last Emperor」、「Merry Christmas Mr. Lawrence」、「Behind the Mask」などの数々の名曲に加え、初音源化となる同団のために坂本が2020年1月に書き下ろした「いま時間が傾いて」を収録。「いま時間が傾いて」は、“祈りと鎮魂を込めて作った”と坂本が生前語っていた曲です。このアルバムの売り上げは東北ユースオーケストラを続けるための活動資金として使用されます。 　また、東北ユースオーケストラによる坂本龍一監督追悼コンサートを3月に岩手、宮城、福島、東京の4ヵ所で開催。過去の公演にも参加し、今回の作品集にも収録されている吉永小百合（福島、東京公演）とのん（岩手、宮城公演）が本公演でも朗読で参加。さらに中野翔太（p）、成田達輝（vn）もゲストで登場します。