選挙戦最終日、集まった聴衆に熱く訴える候補者＝26日午後、弘前市

　超短期決戦の衆院選は26日、選挙戦の幕を閉じた。青森県選挙区の候補者11人は最終日、大票田の都市部を中心に選挙カーを走らせ、一人でも多くの有権者に訴えが届くよう力の限り声を振り絞った。「思いを託して」「政治を変えよう」。握手する手にも力がこもった。 【1区】 　1区の3候補は青森市の住宅地や中心街で街頭演説、つじ立ちをこなした。 　自民党の津島淳候補はスーパーマーケット前で「大変厳しい選挙。私の勝利が、皆さんの声が届く政治を実現する第一歩になる。どうか力を貸してください、勝たせてください」と声を張り上げた。「淳ちゃん、応援してるよ」との声援には「頑張ります」と笑顔を向けた。 　立憲民主党の升田世喜男候補は自宅近くの同市新田で、社民党県連の今村修代表、連合青森の塩谷進会長と演説。「政治活動は38年を迎えるが、まだ終止符を打ちたくない。青森で育った私に青森の声を託してほしい。青森のために働かせてください」と声を振り絞った。 　共産党の斎藤美緒候補は街頭で有権者と固く握手し「必ず皆さんのために働く。どうか国会へと押し上げて」と熱く訴えた。 【2区】 　自民党の神田潤一候補は三戸郡と八戸市内で小まめに街頭に立った。「皆さんからの大きな得票が私の発言、行動の重みとなって政治改革の先頭に立つことができる」と強調し、「この地域の課題を国政につなぐためにも自公へ勝利の力を」と声をからした。 　立憲民主党県連の支持を受ける無所属の松尾和彦候補は八戸市を中心に回った。同市の八食センター前では田名部匡代県連代表とともに街頭演説し、「皆さんにまっとうな政治を取り戻そうという思い。どうか国政の場で働かせてください」と力強く訴えた。 　国民民主党の金濱亨候補は「選挙で政治選択をすることで未来は変えられる。正直で誠実で、ふるさとの課題を解決する政治家になる」と力を込めた。 　共産党の久保将候補は多くの聴衆と握手。「政治を変える一票は共産党に託して」と呼びかけた。 【3区】 　自民党の木村次郎候補は支持が伸び悩んでいるとされる大票田の弘前市をくまなく回り、1カ所当たり数分のミニ街頭を繰り返した。さくら野弘前店前では「最後のお願いに上がった。厳しい選挙戦だが最後の最後まで駆け抜けたい」と呼びかけ、自公連立政権による確実な政策実現を訴え。一人一人に走り寄り、固い握手を交わした。 　立憲民主党の岡田華子候補は、弘前市を中心に中南地域を駆け回った。二人三脚の選挙戦を続けてきた田名部匡代県連代表と並んでマイクを握った場面では「自民党との戦いと言われているが、今戦わないといけない相手は人口減少と少子高齢化。政治の力で政策を実現する。青森で暮らして良かったと言わせてみせる」と力を込めた。 　無所属の其田寿一候補、日本維新の会の長坂淳也候補はそれぞれに思いを訴えた。