阪神・村上頌樹に岡田彰布監督が「火曜日の試練」継続 リーグ戦再開後も週頭の先発「変えへん」 エース級から勝て!!
阪神・岡田彰布監督(66)が20日、防御率2・12と安定感を発揮しつつも2勝5敗と勝ち星が伸びない村上頌樹投手(25)の登板順の変更を否定した。引き続き、相手チームのエース格と投げ合う形となるカード頭の火曜を託し続け〝エース道〟を歩ませる。 「火曜の男」は動かさない。敵のエース級に投げ勝ち、チームを勢いづける役割を全うさせる。岡田監督が同一リーグ再開後の先発ローテーションについて言及。勝ち星に恵まれない村上に、今後も〝エース道〟を歩ませる方針を示した。 「そんな(順番は)変えへん。弱いところの(相手)ピッチャーで一つ勝たすというのもあるかもしれんけど、もうそんな育てるアレ(立場)じゃないからな。エース級というか、相手もええピッチャーのときに投げ勝ってな。そこから白星を積み重ねる。そういうピッチャーだと思うよ」 今季11試合はすべて好投手とのマッチアップが組まれる火曜に先発を任せた。防御率2・12と安定も、味方の失策や貧打という〝不運〟が重なる試合も多く、2勝5敗と白星は伸び悩む。 昨季も5月9日のヤクルト戦(甲子園)から6試合連続で火曜の登板を重ねたが、リフレッシュを兼ねて一旦登録を抹消。リーグ戦再開後の初登板から木曜日の中日戦(6月29日、甲子園)に変更した。だが、その昨季にMVP、最優秀防御率(1・75)、新人王も獲得して、今季はもう立場が違う。不動の存在となり、その右腕で、週の頭から先発陣を引っ張り続けてもらう。 「そら違うよ、立場が。やっぱり1年間やり切ったわけやからな」 指揮官も、はっきりそう口にした。村上の次回登板は25日の中日戦(倉敷)が見込まれる。竜打線を封じ込め、4月30日の広島戦(マツダ)以来7試合ぶりに勝利投手に輝けば、岡田虎もぐんぐん再加速していく。 簡単に、相手のローテの谷間のようなところで勝って満足してもらっては困る。自信を持ち続けろ。ここから巻き返せという、岡田流の熱いゲキだ。(新里公章) ■データBOX
◉…すべて火曜日に登板している村上は今季11試合中、4試合で広島・床田(7勝3敗、防御率1・49=20日現在)とマッチアップ。DeNA・ジャクソンとは2試合。その他は巨人・山崎伊、中日・高橋宏、楽天・ポンセ、オリックス・曽谷、日本ハム・細谷