日経平均は反発、米株高で 上昇の反動で伸び悩みも
Hiroko Hamada [東京 8日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比118円96銭高の3万9500円37銭と、反発した。米連邦準備理事会(FRB)が追加利下げを決定し、米株高となった流れを引き継いだが、伸び悩む場面もみられた。トランプ・トレードで今週に入り日本株は大きく上昇したため、反動で利益確定が出たとの見方があった。 日経平均は前営業日比402円高と堅調にスタートした後、437円高の3万9818円41銭で高値を付けたが、買いが一巡した後は伸び悩む展開となった。外為市場で円安に一服感がみられ、上値を抑えたとみられている。後場に入ってからは一段と上げ幅を縮小し、一時小幅安となった。週末を控えた持ち高調整のほか、利益確定売りが出たとの指摘があった。日経平均はすぐにプラス圏に再浮上したが、小幅高の水準でもみ合う動きが継続。後場終盤にかけては3万9500円を軸に一進一退となった。 市場では、トランプ・トレードで日経平均は今週に入り1700円超値上がりしており、「やや急ピッチなので反動を警戒した売りも出たようだ」(三菱UFJアセットマネジメントのチーフファンドマネジャー・石金淳氏)との声が聞かれた。国内企業の決算発表が相次ぐ中、石金氏は「業績は良好という感じではなく陰りがみえており、そのことも上値を重くしているのではないか」と話した。 日経平均は8月の急落から下値を切り上げており、ダウントレンドに入る可能性は低いとみられているが、4万円近辺では伸び悩む展開となりやすいという。 TOPIXは0.03%安の2742.15ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.03%安の1411.21ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は5兆2651億7400万円だった。東証33業種では、サービス、その他金融、情報・通信など15業種が値上がり。パルプ・紙、輸送用機器、ゴム製品など18業種は値下がりした。 新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.66%高の626.88ポイントと、3日続伸した。 個別では、決算内容を受けて太陽誘電が15%超安、資生堂が7%超安、日産自動車が6%超安だった。味の素は7%超高、スズキは4%超高となった。 一方、主力のトヨタ自動車は3%超安。東京エレクトロンは小幅高、アドバンテストは1%超安だった。 プライム市場の騰落数は、値上がり632銘柄(38%)に対し、値下がりが971銘柄(58%)、変わらずが43銘柄(2%)だった。 終値 前日比 寄り付き 安値/高値 日経平均 39500.3 +118. 39783 39,377 7 96 .45 .87─39, 818.41 TOPIX 2742.15 -0.93 2759. 2,734. 80 31─2,76 2.63 プライム市場指数 1411.21 -0.48 1420. 1,407. 52 24─1,42 1.53 スタンダード市場指数 1234.96 +1.19 1236. 1,233. 60 54─1,23 8.55 グロース市場指数 803.18 +4.20 800.9 799.63 8 ─807.53 グロース250指数 626.88 +4.14 624.6 623.34 5 ─631.11 東証出来高(万株) 240412 東証売買代 52651 金(億円) .74