DF中野結心が殊勲弾!多摩大目黒、東海大高輪台を1-0で下し準々決勝進出
令和6年度関東高校サッカー大会東京予選は4月20日に2回戦を実施。東海大高輪台と対戦した多摩大目黒が1-0の完封勝利を収めた。 【フォトギャラリー】東海大高輪台vs多摩大目黒 試合は多摩大目黒。0-0で迎えた後半8分、セットプレーのチャンス。キッカーDF7薄井健人(3年)が放ったボールをDF5中野結心(3年)が頭で合わせゴール。これが決勝点となり、多摩大目黒が1‐0の完封勝利を収めベスト8進出を決めた。 ゴール直前、「来たな」と確かな予感を抱いた殊勲のDF5中野。DF7 薄井同様、キッカーを務めるため「高校に入って、ほぼ初めてのゴール」と振り返ったが、見事な一撃だった。 東海大高輪台の堅守に手を焼き、得点はわずか1点だが、ゲームは終始、多摩大目黒ペースだった。相手にほぼボールを渡さず、主導権を握り続けた。このような一方的に攻め続ける展開となると往々にしてロングボールで背後を突かれて失点が関の山になりがちだが、そうはさせなかった。 この要因のひとつはボールを奪われても即時奪還できる、選手間の絶妙な距離感と正確なポジショニングの妙にあった。「そこがうちの良さです」と多摩大目黒・遠藤雅貴監督。 常に攻撃を意識した守備を徹底させ、浸透しているなによりの証拠。「サブの選手を含め、誰がピッチに入っても同じようにポジショニングを意識し、良い距離感でボールを動かすことができます」と胸を張るのもうなずける。ただ一方で、1点しか取れなかったのは今後の課題。遠藤監督は「(東海大)高輪台さんも守備が堅いチームですが、うちの良さは攻撃。もっといろんな選手が絡んで、相手が怖がるエリアに進入できれば、もっとチャンスを作れたと思いますが、良さは出せました」と及第点を与えた。 またハーフタイムでは「攻撃では落ち着いて我慢すること。守備では引かない。チャレンジ&カバーをしっかり」と全うした結果の勝利に弾みがついたはずだ。なお勝った多摩大目黒は27日に大成と対戦する。 (文・写真=佐藤亮太)