「こたつでミカン?それとも水ようかん?」石川・輪島市で冬の名物 水ようかんづくり最盛期
日に日に寒さが増す中、石川県輪島市では冬の名物として知られる水ようかんづくりが最盛期を迎えています。 古くから冬の間暖房のきいた部屋でミカンではなく冷たい「水ようかん」を食べる習慣がある輪島市。 輪島市鳳至町の和菓子店「御菓子司杉平」では11月から水ようかんづくりがはじまり、最盛期を迎えた今、店主の杉平淳一さんは早い日で午前5時から水ようかんづくりに精を出しています。 銅製の大きな鍋に寒天やグラニュー糖を入れ舌触りを良くする練りあんと香りを豊かにする生あんをおよそ1時間かけて交ぜ合わせます。炊き上がった水ようかんは、漆塗りの木枠などに慎重に注がれ一晩かけて固められます。 「ちょっと寒い風が吹くと水ようかんまだですか?という声を聞くたびに今年も美味しいものを作らなくちゃなと、気持ちを引き締めています」(御菓子司杉平 杉平淳一さん) 50年以上、変わらぬ味を守り続ける杉平さんの水ようかんづくりは、来年3月中旬まで行われます。
北陸放送