砂浜に海へ続く筋…国内で今季初、ウミガメの上陸・産卵確認 鹿児島・加計呂麻島
鹿児島県瀬戸内町加計呂麻島の南東部にある徳浜で10日朝にウミガメが上陸・産卵した跡が今季初めて見つかったことが13日、分かった。住民の連絡を受け、奄美海洋生物研究会が確認した。NPO法人日本ウミガメ協議会によると、国内で今季、最も早いという。 東アジア最古のウミガメ化石発見 鹿児島県獅子島の1億年前地層、化石ハンター宇都宮聡さんと東京都市大 命名「サツマムカシウミガメ」
近くに住む鞠山重子さん(69)が発見した。同研究会の興克樹会長が、上陸・産卵跡を写真で確かめた。9日夜から10日未明にかけて上陸したアオウミガメとみられる。 同研究会によると、奄美大島と周辺の島での産卵は5月から8月が多く、2月の記録は初めて。徳浜では2005年12月に子ガメのふ化が見られ、特異な観察例が多いという。 興会長は「冬に北西の季節風が当たらない静穏な環境や高海水温の影響が考えられる。季節外れの記録は貴重なので、地域住民と協力して情報を集めたい」と話した。
南日本新聞 | 鹿児島