韓国大統領の弾劾案、7日に採決 与党の造反焦点、世論7割超賛成
【ソウル共同】韓国最大野党「共に民主党」は5日、野党6党が「非常戒厳」を憲法違反だとして国会(定数300)に提出した尹錫悦大統領の弾劾訴追案について、7日午後7時(日本時間同)ごろに採決する見通しだと明らかにした。与党「国民の力」の韓東勲代表は「可決されないよう努力する」と反対を表明。採決では野党と無所属の計192人が賛成するとみられるが、可決に必要な在籍議員の3分の2には届かず、与党議員8人以上が造反するかどうかが焦点だ。 一方韓国メディアによると、捜査当局は5日、戒厳令を進言したとされ、内乱罪などで告発された金龍顕前国防相を出国禁止措置とした。捜査を始めたもようだ。 世論調査会社リアルメーターが5日発表した調査結果では、73.6%が弾劾訴追に賛成した。韓氏は弾劾訴追には反対の立場だが、世論をにらんで戒厳令を容認しない姿勢を改めて強調。尹氏に離党を求める考えも示している。 尹氏は5日、辞意を表明していた金氏の免職を承認。後任の国防相候補に崔秉赫駐サウジアラビア大使を指名した。