ウズベキスタン、初の五輪出場決定! インドネシアを下す…技術高く、パスを出したら走る攻撃的姿勢貫く 日本―イラク戦の勝者と決勝で対戦
◆U―23アジア杯 ▽準決勝 インドネシア0―2ウズベキスタン(29日・ドーハ) ウズベキスタンがインドネシアを下し、初の五輪出場を決めた。後半23分に途中出場のFWノルチャエフが先制ゴールを決め、その後も追加点を入れて逃げ切った。 【動画】ウズベキスタンの先制ゴール! この後に対戦する日本―イラクの勝者は、ウズベキスタンと決勝戦で対戦する。敗者はパリ五輪自動出場権となる3位をかけて、インドネシアとの3位決定戦を戦う。 誰もサボらない攻撃的姿勢でパリ切符をつかんだ。パスを出すと常に前に走って圧力をかける。インドネシアを押し込んで、ゴール前にはウズベキスタンの白いユニホームが目立つ展開。中盤の3選手はボール奪取に優れ、センターFWオディロフもキープ力を武器に攻撃の形を作った。 狭いところをワンタッチでパスを通す技術もあり、時には後ろに下げミドルシュートと多彩な攻撃でインドネシアを翻弄したがなかなかゴールまでは生まれなかった。 一報のインドネシアはウズベキスタンに圧倒されていたが、武器のロングスローを起点に活路を見いだした。インドネシアが夢を見た瞬間は、後半16分に訪れた。昨季は東京VでプレーしたMFアルハンが30メートル以上の距離の“遠投”をすると一度ははね返されたが、再度左からのクロス。GKがパンチングしきれなかったところをDFフェラーリが押し込んだが、VARの末にオフサイドと判定された。 ウズベキスタンは焦らずに再度ビルドアップでインドネシアを揺さぶり続けた。そして後半23分に待望の瞬間が訪れた。交代したばかりの右DFハムラリエフがクロスを上げると、後半から出場したFWノルチャエフが相手CBの間から左足を出して合わせて先制ゴールを奪った。 さらに相手に退場者を出した直後の後半41分、FKでGKがはじいたところを、RCランス(フランス)でプレーするDFクサノフが頭で押し込み、跳ね返りがオウンゴールを誘って決定的な2点目を奪った。 後半アディショナルタイム(AT)は異例の16分だったが、ウズベキスタンがゴールを許さず終了の笛を聞いた。 スタジアムに陣取ったウズベキスタンサポーターは1ブロック程度。あとは真っ赤なインドネシアサポーターが客席を埋めた。国内リーグも熱狂的な応援で知られるだけに、歌い続けて選手を鼓舞し続けたが実らず、インドネシアは3位決定戦に回った。日本―イラク戦の勝者は決勝でウズベキスタンと対戦する。
報知新聞社