<ブギウギ>“愛助さん”がとうとう…水上恒司の鬼気迫る表情に視聴者くぎ付け「凄まじい…すごい役者」
趣里がヒロインを務める連続テレビ小説「ブギウギ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。2月1日放送の第85回では、スズ子(趣里)の出産と愛助(水上恒司)の最期が描かれた。壮絶な命の交差が視聴者の心をとらえ、SNSでは「#ブギウギ」がトレンド1位となった。(以下、ネタバレがあります) 【写真】陣痛に耐える趣里“スズ子”! ■「スズ子さんに…手紙、書きたい」 「ブギウギ」は、「東京ブギウギ」などの名曲で知られる昭和の大スター・笠置シヅ子をモデルにしたオリジナル作品で、歌手・福来スズ子の波瀾(はらん)万丈の人生の物語。第18週「あんたと一緒に生きるで」では、臨月を迎えたスズ子の日々が描かれている。 第85回、大阪の病院に入院している愛助の病状は悪化の一途。起き上がるのさえつらい様子で、トミ(小雪)にはとうとう「僕もうあかんねやろ…」とあきらめの言葉も口にした。 そしてスズ子の陣痛が始まった夜、愛助は危篤状態となった。病室のベッドで苦しむ愛助は、最後の力を振り絞って起き上がり、「スズ子さんに…手紙、書きたい」とペンを握った。机にしがみつくようにして便せんに向かう愛助。その鬼気迫る表情は、まさに今自分を連れ去ろうとする病魔に必死に抵抗しているかのようだ。 しばらくのち、東京ではスズ子が無事出産し、赤ん坊が誕生した。大阪の病院に詰める矢崎(三浦誠己)に電話口で「産まれたわ!」と喜びの報告をした坂口(黒田有)は、矢崎から悲しい報告を受け、絶句した――。 ■最後の力を振り絞り… 愛助の死と、スズ子の出産。ともに“病院”という場所で起こった命の終わりと始まりが同時に描かれた第85回。視聴者の心をとらえたのは、死にゆく愛助が渾身の力を振り絞り、スズ子に手紙を書くシーンだった。 これまで自分の病状を隠し「食欲も出てきて、快方に向かってる」「予定日には絶対に東京に戻るつもりです」と優しい嘘を書き連ねてきた愛助が、おそらく最初で最後の、本当の思いをしたためたのであろうシーンだ。起き上がることすらできない状態にもかかわらず、「何て書くんや?」と代筆しようとしたトミを「自分で…書くわ」と遮ったことからも、思いの強さがうかがえる。 肩で息をし、やつれた表情ながら落ちくぼんだ目元は異常なほど強い光を放っている。「ブギウギ」公式SNSでは、愛助役の水上が病室でのシーン撮影に向かう際「人を寄せ付けないくらいにとても集中されていました」と明かしている。 第85回、命の最期の炎を燃やす愛助の姿が放送されると、視聴者からは「壮絶…」「愛助さんの苦しみ、無念が伝わってきてつらい…」「命を絞り出すように書いている愛助さんの目の迫力に引き込まれた」「涙なしには見られなかった」の声が続出。X(旧Twitter)では「#ブギウギ」がトレンド1位に躍り出たほか、「愛助さん」もトレンドトップ10圏内に浮上し、演じた水上にも「愛助さんの演技が凄まじい…すごい役者だ」「水上くんが愛助さんで本当によかった。ありがとう」の声が続々と上がった。 無事女の子を出産したものの、愛助がこの世を去ったことはまだ知らされていないスズ子。2月2日(金)放送の第86回では、様子のおかしい山下(近藤芳正)と坂口をスズ子が問い詰める。