「もっとちゃんとしろよ!」 柳家さん喬、国立劇場建て替え問題で苦言 「大劇場も小劇場もあのまま使えるだろ!」
落語家の柳家さん喬(76)、林家正蔵(62)らが26日、東京都内で落語協会百年興行会見に出席した。 約300人の落語家が所属する落語協会は関東大震災の翌年となる1924年2月25日に発足。発会式を伝えた都新聞(現・東京新聞)の記事を根拠に”誕生記念日”を制定し、今年2月25日から丸1年間さまざまな記念興行やイベントを行っている。 この日はフィナーレを迎える来年2月までの特別興行を発表。2月28日に東京・池袋演芸場で行われる大千秋楽には落語協会会長のさん喬のほか、落語芸術協会会長の春風亭昇太(65)、上方落語協会会長の笑福亭仁智(72)もスペシャルゲストとして出演、東西の会長3人が一堂に会する歴史的な寄席が実現する。 ここまでの百年興行を振り返ったさん喬は「寄席を中心にして活動してくださったことがうれしい」と感謝。東京の国立劇場が建て替えめどの立たないまま閉場が続き、国立演芸場も使えないまま活動している現状について「もう3年近くになる。演芸場のスタッフは場所を変え特別な興行もやってくださっている」と感謝。一方で「大劇場も小劇場もあのまま使えるだろ!というのが本音です。もっとちゃんとしろよ!と言いたい」と語気を強める場面もあった。
中日スポーツ