エキスたっぷり、だししょうゆに 舟形マッシュルームが商品化
舟形マッシュルーム(舟形町、長沢大輔社長)は、マッシュルームのエキスを使用しただししょうゆ「アジマッシュ」を15日に発売する。しょうゆ・みそ醸造の丸十大屋(山形市、佐藤利右衛門社長)に製造を依頼し、素材のうまみを生かした調味料に仕上げた。 かつお節や昆布のだしの代わりに、生マッシュルームをボイルした際に出るエキスと、乾燥マッシュルームのだしを使用。長沢社長は二つの成分を「限界まで使ってほしい」と依頼し、300ミリリットルにつきマッシュルーム約160グラム分のエキスとだしが使われている。まろやかな口当たりと甘みが特徴で、卵かけごはんや白身魚の刺し身、煮物との相性が良いという。 舟形マッシュルームは未利用資源の活用を進めており、ボイルエキスはマッシュルームの水煮を製造する際に出る。うまみ成分が含まれており、飲食店向けにレトルトパウチ(1キロ450円)で販売してきた。「パエリアなどの炊き込み料理に合う」と高い評価を得ているが、多くは活用し切れていなかった。豊富なノウハウを持つ丸十大屋に相談し、約半年の開発期間を経て商品化した。
長沢社長は「マッシュルームを身近な食材と感じてもらえるよう、今後も挑戦していきたい」と話す。参考価格は1本864円で600本を販売。直営店のマッシュルームスタンド舟形(舟形町)やもがみ物産館(新庄市)、サンピュア(天童市)などで取り扱う。好評であれば増産も検討する。問い合わせは舟形マッシュルーム0233(32)8064。