服飾の道に進むには 万博制服デザイン 服部さんが母校で語る【長野県】
2025年4月に開幕する大阪・関西万博のスタッフ用公式ユニホームのデザインを手掛けた制服メーカー「豊通ユニファッション」(本社・名古屋市)のデザイナー、服部真理子さん(53)=埼玉県越谷市=が4日、母校の長野県飯田風越高校(下井一志校長)で生徒との座談会に臨んだ。 下井校長と2年次の探求学習で同校の制服を研究した3年生の生徒2人が企画し、制服や服飾デザインに興味がある生徒と教職員が参加。大阪万博スタッフ制服の製作過程、風越高の制服に対する考え、服飾デザインの道に進む上での留意点について聞いた。 服部さんは41回普通科卒。自分が着たい洋服が地元に売っていなかったため、高校時代にミシンを買ってもらい、自分で洋服を作ったことを原点として振り返り「好きは武器になる。夢をあきらめずに持ち続けて」とエールを送った。 同校の制服については伝統のデザインを生かし、生地や袖の長さを変えるといったマイナーチェンジを提案した。 2年次から制服のあり方を検討している生徒らは「大事な意見が聞けた。生徒だけでなく地域の声も聞くなどして考えていきたい」と話していた。