アン・ハサウェイ&ニコラス・ガリツィン 日本独占インタビュー 映画『アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~』
40歳のシングルマザーと、24歳の世界的アイドルの恋愛を描く、軽快なロマンティックコメディ『アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~』(5月2日よりPrime Videoで独占配信中)。主演はアン・ハサウェイと、新星のニコラス・ガリツィン。自他共に認める相性ぴったりの二人だからこそ、この映画には「本当の感情」が映し出されているという。
──40歳を迎えるシングルマザーのソレーヌと、24歳の世界的アイドルであるヘイズ。二人の恋を演じるにあたり、どんなことを考えましたか? アン:観ていて楽しい人々の物語を語ることで、観客が素晴らしい気分になれる映画を作りたいと思っていました。でも、そこから浮かび上がる真理は、必ずしも彼らが誰であるかとか、どう見えるかとか、そういうことではなくて。ただ愛についての物語です。 ニコラス:カップルに年齢差がある時、男性が年上であるケースに私たちは見慣れていて。だからこの映画は新鮮で、社会が今どんな状況にあり、どんな方向に進んでいるかや、私たちの愛の捉え方をよく表しているし、相性のよさに年齢は関係ないことを伝えていると思うんです。異なる人生のステージにいる二人でも、実際には驚くほどの共通点を持っているし、相思相愛になりえます。
──ロマンティックコメディを演じる醍醐味を教えてください。 アン:リアルに感じさせることかな。今回で言えば、ソレーヌとヘイズを「友だちになれないような人たちだ」と、観客が思わないようにしたかった。実際、彼らにはどこか親しみやすさがありますよね。私は素敵な関係って、自分でも知らないうちに問いかけていた質問の、本質的な答えを見つけたような感じがするものだといつも思っていて。この映画の二人にもそんな印象を受けます。 ニコラス:傑作といわれるロマンティックコメディには、正直さと真実味がある気がします。脚本を読むだけでも、恋人たちの姿が目に浮かぶというか。ページ上でそういうケミストリーを感じることができたら、それはいい兆候ですね。 ──この映画は、ミドルエイジ女性特有の苦悩を描いてもいます。そうした問題を伝える上では、シリアスでダークな作品により価値があるとされがちですが、本作のような、ポジティブで明るい物語にも同じくらいパワーがあると思います。お二人はどう感じますか? アン:素晴らしい質問をどうもありがとう! 私もそう思います。それに、私はとてもラッキーなんです。長い間、俳優の夢を追いかけることができましたし、その結果として今、素晴らしい物語に私を出演させてくれる、才能豊かな人々と仕事をしています。重みのあるドラマも、軽やかなプリンセス映画も演じてきました。いずれにせよ優れた物語を作るには、多くの労力がかかります。今回の作品は "すべてを感じる映画 "だと思います。愛を、楽しさを、喜びを感じてほしい。でも同時に、そこには本当の感情があります。つまり、これは人々の心についての映画なんです。 ニコラス:まったく同感です。音楽で彩られた壮大なラブストーリーながら、それが真実や深みに根ざしていなければ、ただ軽薄なものにしか感じられないはず。とても重要な核となるメッセージも含まれていることが、この映画の魅力だと思います。