成長期の疾患発見へ 鴨川の3中学運動部員が検診(千葉県)
鴨川市教育委員会は、市内3中学校の運動部に所属している1、2年生370人を対象に、肩、腰、膝、肘などを検診する「メディカルチェック」を実施した。部活動ごとに、部員一人一人の異常の有無を調べた。 同市が亀田総合病院と市立国保病院に委託し、平成21年度から継続している事業。成長期に多い運動器疾患の予防や早期発見、早期治療による身体機能の延伸を図ることを目的に行っている。 生徒は事前に、所属している部活動や日々の練習量、痛みがある部位などを問診票に記入。当日は、スポーツ整形外科医、理学療法士、アスレティックトレーナーが来校し、成長期に多いとされる運動器疾患のスクリーニング検査や身体の柔軟性チェックなどを行った。必要に応じ、超音波機器で症状を確認。疾患が疑わしい生徒には、医療機関への受診をすすめるなどした。 各校で生徒や教職員に対し、結果のフィードバックや、部活動の競技特性を考慮したストレッチ方法などの指導も行われる。 教職員からは「生徒が自らの関節や筋肉などの現状を知ることができ、自分の体について考えるきっかけにもなる」との声が聞かれた。