広島が異例のグラウンドで3万人公開優勝会見を準備!
マジック「4」。阪神ー巨人の結果次第では、最短、明日7日にマツダスタジアムで行われる中日戦で25年ぶりの優勝が決まる広島が、グラウンドで公開の優勝記者会見、セレモニーを予定をしていることが5日、明らかになった。野平広報室長が、「共同の優勝会見はグラウンド内で行うことを考えています」と、明らかにしたもので、3万人以上の満員のファンと喜びを分かち合う異例の計らいとなる。 優勝会見は、監督インタビューだけがグラウンド内のお立ち台の上で行われるのが通例。選手のインタビューは、グラウンドでの各種セレモニー終了後、球場内の別室や、遠征先の場合、宿舎に帰ってからホテルの別会場で行われるものだが、広島は、本拠地で優勝が決まった場合、ファンへの感謝の気持ちをこめて、グラウンド内で、異例の公開会見を行う計画を固めた。黒田、新井、菊池、丸、野村、中崎らの主力を数人ズラリと並べて場内に聞こえるように、マイクを入れてインタビューを行うという。 これまで日ハムが2009年、2012年の2度、札幌ドームでファンの前で公開の優勝インタビューを行ったケースがあるが、セ・リーグでは初の試み。昨年は、ヤクルトが神宮球場の外野にシートを敷いて、ビール掛けをファンが見ている前で行ったが、公式の優勝インタビューを聞かせる機会はなかった。 広島は、ビール掛けはグラウンド内で行わず、公開インタビューを行った後に、地下の駐車場に用意した特設会場に場所を移して行う予定だという。 いずれにしろ、今日、6日からの中日3連戦で優勝を決めなければ、ファン待望の公開インタビューも、幻に終わってしまうことになる。また、例え3連勝しても、巨人が意地が見せて甲子園で阪神に3連勝してしまえば、マジック「1」が残って、9日のヤクルトー巨人の結果待ちか、10日からの東京ドームでの巨人2連戦へ持ち越しとなってしまう。 広島の先発予定はジョンソン、薮田、野村の3人。13勝で並ぶ勝ち頭の2人をぶつけて必勝を期す。一方、中日は、大野、吉見、ジョーダンが予定されている。今季、広島は、対中日に12勝6敗1分と大きく勝ち越していて、しかも、マツダでは、6勝1敗と圧倒的に相性がいい。中日も調子を上げているが、広島の勢いは、それ以上。25年ぶりの優勝の瞬間をライブで味わうことを広島のファンは心待ちにしている。 (文責・駒沢悟/スポーツライター)