青森山田の連勝は4でストップ。サイド攻撃の柱・MF別府育真は「自分も決めて勝たせられる選手に」
[10.13 プレミアリーグEAST第18節 前橋育英高 1-0 青森山田高 前橋育英高校高崎G] 青森山田高は連勝が4でストップ。試合後、選手たちはピッチ上で長めのミーティングを行い、その後、チームバスで会場を後にした。 右サイドで攻撃を牽引したMF別府育真(3年=クマガヤSC出身)は、「自分たちは4連勝していて、今日も勝つためにここに来たんですけど、どっか4連勝して慢心してるところだったり、どっか油断してるところが今日ここに着いた時から出ていたと思うんで、チャンスもあったけど、ピンチもそれなりに作られてて、やっぱりそういう隙っていうところが敗因に繋がったと思います」と首を振った。 前半、前橋育英高(群馬)のビルドアップに対応。良い形でボールを奪い取り、速攻に結びつけた。相手が背後を取りに来た際にややバタつくところも散見されたが、無失点を継続。後半はダイナミックな攻撃に加え、MF川口遼己(3年)や別府が正確にボールを動かす。そして、交代出場のMF谷川勇獅(3年)が積極的にシュート。加えて、左ウイングバックを務めた小沼蒼珠(3年)の力強いインターセプト、攻め上がりからのクロス、セットプレーなどで相手にプレッシャーをかけていた。 後半19分にGK松田駿(2年)が相手PKをストップ。直後に別府の右足シュートがゴールを脅かした。松田の奮闘に支えられたチームは、勝ち点3を狙って戦い続けたが、後半37分にCKの流れから失点。その後、選手交代を交えて反撃し、クロス、セットプレーでゴールを目指したものの、決定打を放つことができなかった。 正木昌宣監督は「悪くはないけど……でもやっぱり、悪くないけど、勝てないには必ず理由があるから。やっぱり後ろの集中力とかもそうだし、前の方も」。この日の気温は27.4度。最低気温が11度台の青森市から移動してきた青森山田には気温差も影響したかもしれない。試合最終盤にギアを上げたが、その時間をもっと増やさなければならなかった。 別府はパフォーマンスが上向き。ドリブル、クロスでチャンスメークできているという手応えもあった。この日は地元に近く、中学時代のチームメートもいる前橋育英との戦い。期するものもあったが、「攻撃も川口選手だったり中心にチャンスを作ってたんですけど、やっぱり決めきるってところが自分は今日の試合できなかったんで。自分のそういうところはまだまだだなと思います」と反省していた。 強い世代の青森山田はサイドアタッカーが活躍しているという伝統がある。「前の川原(良介、現国士舘大)選手だったり、杉本(英誉、現桐蔭横浜大)選手だったりも決めてたので、自分も決めて勝たせられる選手になっていかないとなと思います」と別府。今季リーグ戦3得点の自分がより勝負を決める存在になって、新たな歴史を刻む意気込みだ。 10月20日の柏U-18戦を挟んで選手権予選がスタートする。「自分たちが次出場できたら30回目になるんで、そういう節目だけど、(県予選は)何が起きるか分からない。次のレイソル戦も油断せず、絶対に勝ちを取って、これからのプレミアリーグの優勝に繋げたり、選手権は絶対県予選優勝して、全国への切符をゲットして、自分たちは結果を残したいので、全国優勝を目指してこれからまた練習していこうと思います」。諦めず、青森山田らしく全国決勝の日まで成長を続けてタイトルを獲得する。