朴葵姫、デビュー14年で挑んだオール・バッハへの思い
「朴葵姫の解釈なら納得できる」信頼ある奏者を目指す
――忙しい日々が続くと思いますが、オフの息抜きで大切にしていることはありますか? オフは必ず睡眠たくさんとるようにしています。私の場合、疲れの回復には食事やサプリメントよりも寝ることが一番なので、とにかく寝ます(笑)。 あとは昼間から飲んで、楽しんでいます。お昼に飲むビールって、日常から離れた感じがして「オフを思い切り楽しんでるなぁ」って気持ちを味わえるので(笑)。 ――最後にツアーを楽しみにしている方に向けてメッセージをお願いします。 これまで「バッハは弾かないんですか?」という質問をされることがよくあって、待っていてくださったファンの方もいらっしゃって、ありがたいことに「楽しみにしてます」というメッセージもいただいています。 私は、どの時代のどの国の曲を聴いても「朴葵姫の解釈なら納得できる」という信頼のある奏者になることを目指しているので、今回も「朴葵姫のバッハの解釈が聴けてよかった」と思っていただけるように頑張ります! 今回のコンサートではバッハ以外にも、バッハと同じ時代の作曲家で、ギターにとって非常に大事なレパートリーであるドメニコ・スカルラッティの楽曲、バッハの次世代の作曲家による、バッハをイメージして書かれた曲も一緒に演奏するので、バッハとのつながりを感じとっていただけたらと思います。 アルバムは音づくりに力を入れて、きれいな音で録音できたと思うので、その曲を全国各地の響きの良いホールで、生演奏で聴くのを楽しみにしていただけたらと思います。 取材・文:黒豆直樹 <東京公演> 朴葵姫 ギター・リサイタル「BACH」 公演日程:2024年5月12日(日) 会場:紀尾井ホール