<勝利へ・2021センバツ鳥取城北>地元住民が熱烈エール 「日本一めざす」看板寄贈 /鳥取
第93回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)に出場する鳥取城北は、鳥取市中心部の校舎から約10キロ離れた同市国府町三代寺の専用グラウンドで練習している。2015年のグラウンド完成以来、選手たちのひたむきな姿を見てきた地域住民は「センバツでは頂点を目指して頑張ってほしい」とエールを送る。【野原寛史】 住民たちは、グラウンドの外を走り込む選手たちと会う機会がある。また、地域の白鬚(しらひげ)神社には、コーチや選手が必勝祈願に訪れる。 そして県道からグラウンドに向かう交差点には「日本一めざす 城北硬式野球部」と書かれた看板がある。20年8月に、地元の三代寺自治会が寄贈したものだ。自治会長の山村和弘さん(64)は「県外から多くの高校が訪れるようになったので、道案内のため立てようと決めた」と話す。 鳥取城北は今回で2年連続3回目のセンバツ選出となり、中国地方以外でも強豪として名が知られる。副自治会長の林良一さん(70)は「県外のチームを迎える立場になり、城北も強くなったなと感じる」と誇らしげに話す。 山村さんは「ここ2、3年はあいさつなどの態度が良くなり、それに比例して成績も良くなった。全国の常勝集団になってほしい」と期待する。林さんも「センバツではリードされても諦めず、終盤に逆転する粘り強い野球を見たい」と力を込める。3月19日に開幕する大会は、テレビでナインの雄姿を見届けるつもりだ。