「1カ月に1冊も読まなかった」 中高生は減少 福島県教委2023年度調査 小学生は微増
福島県教委は19日、県内の小中学生と高校生を対象とした2023(令和5)年度の読書に関する調査結果を発表した。「1カ月に1冊も読まなかった」と答えたのは、中学生が13・0%(前年度比1・1ポイント減)、高校生が42・7%(同1・2ポイント減)でともに前年度を下回った。小学生は1・7%で前年度の1・6%より0・1ポイント高かった。 1カ月に1冊も読まなかった児童生徒の割合について直近10年間の推移は【グラフ1】の通り。本を読まない理由は、小学生は「テレビ・ゲームなどのほうが楽しい」、中学生は「勉強・塾・宿題などで忙しい」、高校生は「スマートフォン・携帯などのほうが楽しい」といった回答が上位となった。県教委は学年が上がるにつれて読書量が減る傾向にあるとして、発達段階に応じた読書の推進や、読書習慣の形成に向けた活動の充実に努めるとしている。 1カ月の平均読書冊数について直近10年間の推移は【グラフ2】の通り。小学生は11・7冊(前年度比0・5ポイント減)、中学生は2・8冊(同0・2ポイント減)。高校生は1・5冊で前年度から変化がなかった。
調査は昨年11月から12月にかけ、県内の公立小中学校と県立高の児童生徒を対象に実施した。