トンプソン記者は、韓国時間20日の午前4時55分に水原氏を再度、電話取材した。水原氏は、「以前のインタビューでは嘘をついていた」と言い、発言の多くを撤回。「大谷は自分の賭博行為、借金、返済努力について何も知らなかった」と語った。トンプソン記者は、「窃盗や横領で告発されたのか？」と質問すると「それについてはコメントしないように言われている」と答えたが、誰にそう言われたかは明言せず「これはすべて私の責任です。すべての結果に直面する覚悟はできている」と語ったという。 　トンプソン記者は、生々しい水原氏との一問一答をこう明かした。 ーー大谷はいつこの状況を知ったのですか？ 「何も答えられないと言われました」 ーー（それは）大谷の代理人？彼らの弁護士？（に言われたのですか） 「いいえ」 ーー私に、このようなこと（発言撤回と大谷が何も知らなかったということ）を話すことで、何らかの報酬を受けているのですか？ 「いいえ」 ーーこれらのことを話すために何らかの契約を（大谷の代理人と）交わしましたか？ 「いいえ」 ーーあなたは自分の意志で自由にこのようなことをしているのですか？ 「はい」 ーー野球への賭けはしましたか？ 「いいえ」 ーー大谷翔平に嘘をついたということですか？ 「はい」 ーー意図的に大谷に誤った情報を伝えたことがありましたか？ 「いいえ、そんなことをしたことはありません」 　トンプソン記者は最後に「あなたは大谷の銀行口座から本人の知らないうちにお金を引き出したのですか？」との質問をしたが、「はい」とも「いいえ」とも言わず、返答はなかったという。 　ESPNによると、大谷の広報担当は、今回の問題についての代理人と大谷のやりとりのすべてを水原氏を経由して行っており、水原氏が大谷に情報を伝えていなかったと説明。大谷は何も知らず、20日の開幕戦後のミーティングで水原氏が告白した際に「初めて口座からお金がなくなったことを知った」と補足している。 　水原氏は、本当に最初のESPNの取材に嘘をついたのか？そして大谷の銀行口座に不正にアクセスして50万ドル（約7500万円）もの送金を8、9回もしたのか。大谷自身が沈黙を守っているため、謎は残ったまま。メジャーリーグ機構は、この問題の調査を正式にスタートしたことを発表している。