英国王室が愛用する、麗しき「エメラルドジュエリー」の歴史と魅力
1. カミラ王妃のブローチ
2024年3月、 イースター(復活祭)礼拝に出席したカミラ王妃。この日は「アンナ・ヴァレンタイン」のドレスと「フィリップ トレーシー」のハットに、ダイヤモンドで縁取られたエメラルドとサファイヤの花形のブローチを合わせ、全身グリーンのコーディネートを完成させた。 このブローチはもともとメアリー王妃が所有しており、エリザベス女王からカミラ王妃へと受け継がれたものとみられる。
2. キャサリン皇太子妃のチョーカー&イヤリング
ウィリアム皇太子とともに、2022年12月の「アースショット賞」に参加した際、鮮やかなグリーンのドレスに、故ダイアナ妃が生前身に着けていたエメラルドのチョーカーとイヤリングを合わせたキャサリン皇太子妃。
3. ユージェニー王女の結婚式のティアラ
2018年10月にウィンザー城で行われた結婚式に、エリザベス女王から借りたグレヴィル・エメラルド・ココシュニック・ティアラを着用したユージェニー王女。もともとこのティアラは、1919年に「ブシュロン」がイギリス貴族のマーガレット・グレヴィル夫人のために制作したもの。 中央に輝く巨大なエメラルドは、なんと93.70カラット。新郎のジャック・ブルックスバンクから結婚祝いとして贈られた、ダイヤモンドとエメラルドのドロップイヤリングを合わせている。
4. エリザベス女王のティアラ
ウラジミール・ティアラはエリザベス女王を象徴するティアラのひとつ。ロマノフ王朝のウラジミール大公妃が、十月革命真っ只中のロシアからこっそり持ち出した宝石のひとつを、メアリー王妃が買い取り、ティアラにしたのだそう。 もともとはしずく状のパールが施されていたが、エメラルドに付け替えたり、石を取り外してシンプルにしたりできるよう、メアリー王妃がデザインを微調整したそう。 写真のエリザベス女王は、クイーン・マザーが遺したマーガレット・グレヴィル夫人のジュエリーコレクションから、ペアシェイプのカボションカットのエメラルドイヤリングも着用している。コレクションに含まれる、圧倒的な存在感を放つネックレスも一緒に。
5. ダイアナ妃のチョーカー、イヤリング、ブレスレット
こちらは1997年7月、自身の36歳の誕生日パーティでのダイアナ妃。ロンドンのテート・ギャラリーの記念行事に出席した彼女は、「ジャック・アザグリー」の黒のドレスに身を包み、メアリー王妃が所有していたチョーカーと、チャールズ皇太子から贈られたエメラルドのドロップイヤリングをチョイスし、ダイヤモンドとエメラルドが連なったブレスレットと組み合わせた。 このチョーカーは、翌8月に妃が亡くなった後はロイヤルファミリーのジュエリーコレクションに戻され、キャサリン皇太子妃がたびたび着用している。