「～未来を選ぶ～衆院選2024」。「経済・雇用・物価高騰対策」について、青森1区から3区の候補者11人の訴えを紹介します。 今回の衆院選の争点の一つでもある物価高騰について、青森市のラーメン店で話を聞いてみると…。 【70代男性】 「物価高騰と言えば、今だとお米だね」 【60代男性】 「車を運転するので、ガソリンなどがもう少し下がって少し楽になればいいけど、今高すぎて、ちょっと車好きだけど遊びにも行けないもんね」 【従業員】 「スーパーとか買い物に行っても物が高くて、いつもは買うのに遠慮したり我慢したり、そういうのが多くなっているので」 【店主】 （Q.物価高騰の影響）「全部ですよね、包装資材から小麦、米」 「暇な平日はぶっちゃけいうと、もしかしたら赤字ですね、土日で頑張っている感じです」 「庶民のための政治をやってほしいなと、そこに期待しています」 青森中央学院大学経営法学部の小関一史准教授が挙げる経済政策のポイントは…。 【青森中央学院大学　小関一史准教授】 「ばらまき型の一時的な給付金とは別に、根本的な賃金の上昇で解決しなければ将来的にはいけない。将来的な議論の上で、短期的な対応として、一時的な給付金等で格差があるところを対応していく、そんな流れが必要」 青森1区に立候補している3人の訴えです。 自民党の前職、津島淳（58）さんは。 【自民・前　津島淳候補】 「今の賃上げの流れを加速、拡大していきます。拡大するところは中小企業、農林水産事業者、個人事業主に広げる。そのための取引条件の改善、価格転嫁をしっかり進めること、それから、そうは言っても生活が厳しい方には給付金を用意して、しっかり生活を支える、そこが大事なところだと思っています」 立憲民主党の元職、升田世喜男（67）さんは。 【立憲・元　升田世喜男候補】 「特に年金暮らしはきついですよね、（給付額が）一定ですから。給付付きの税の控除ですかね、給付付きでお金を返す、そういうことも実施しないといけないし、ガソリンは車を毎日使いますので、これはやっぱりトリガー条項を破棄してもらって、それをグッと下げていただかないとなかなか厳しいと思います。中小企業も物価高だと体力がないですから、様々な工夫をして減税してあげないといけないと思う」 共産党の新人、斎藤美緒（44）さんは。 【共産・新　斎藤美緒候補】 「まず消費税を5％に減税する。二つ目は賃金を上げるということで、中小企業への直接支援を行って、全国一律の最低賃金制度、時給1500円、月給20万円以上を目指します。そして地域の経済を支えているのは年金者の皆さんだということで、社会保障の拡充、減らない年金制度を作るために頑張ります」 青森2区に立候補している4人の訴えです。 国民民主党の新人、金濱亨さん（36）は。 【国民・新　金濱亨候補】 「あらゆる課題解決の根本にあるのが、給与所得が上がっていない」 「実際我々生活者側からしたら、手取りを増やさないとこの経済が回っていかない、だからこそすぐに、持続的な賃上げは、どうしても地方や非正規労働者に波及するまでに時間がかかるので、手取りを増やす一番最初になすべきことは減税政策と、実際物価高で税収の伸び率がものすごく高くなっているので、取りすぎた税金は国民生活者にお返しをする」 自民党の前職、神田潤一さん（54）は。 【自民・前　神田潤一候補】 「岸田政権の3年間で経済はかなり回復をしました。また物価高対策も非常に効果が出始めている。ただ青森県や中小企業にはまだそれが波及していない、これが石破政権の大きな課題です。しっかり岸田政権の蓄積を生かして、さらにそれを前に進めていく。特に地方や中小企業に波及させていくというのが、この後の政権の課題となってくると思います」 共産党の新人、久保将さん（70）は。 【共産・新　久保将候補】 「経済応援をするために、消費税10％を5％に減税する、この政策が一番効果的な経済政策だと思っています。次はインボイス制度ですね、これを廃止させる。中小零細企業の方々がインボイス制度を実施することによって本当に苦しんでいます」 無所属の新人、松尾和彦さん（61）は。 【無・新　松尾和彦候補】 「これまで国からの経済的な支援は突然自治体にやって来る。これであれば先を見た家計のやりくりが全くできませんので、国として支援する仕組みをしっかりとつくっていく。そこの部分につきましては給付と控除というものを使っていく必要があると思っています」 青森3区に立候補している4人の訴えです。 自民党の前職、木村次郎さん（56）は。 【自民・前　木村次郎候補】 「究極の目標は物価高を上回る賃上げ、それが最終的にはいわゆるこのデフレ脱却につながると思います」 「特に低所得層の方々への支援・給付金あるいは農業を始めとする産業経済、こういったところの物価高対策の後押しをしていくこと、そして賃上げについては、格差をなくしながら徐々にそれを引き上げをはかっていくということに意を用いてまいりたいと思います」 立憲民主党の新人、岡田華子さん（44）は。 【立憲・新　岡田華子候補】 「中小企業対策。ただでさえ人手不足なので、賃上げ環境というのは整いつつある。だけど何でできないかというと、中小企業の方の体力がないからだと思っているので、中小企業への支援、社会保険料の負担軽減、年収の壁の是正、インボイス制度の廃止、その辺の政策が必要なのではないかなと思っています」 無所属の新人、其田寿一さん（38）は。 【無・新　其田寿一候補】 「円の進言力が世界的に下がってしまっているがために、いわゆる円安円高が繰り返すような状況になっている。その不安定さを解消するためには、裏付けのある財源、そして実態経済に即した金利政策を実行していけば、必ず円の進言力が上がって円安円高がなくなり、物価高騰に寄与するような状況をつくれると考えております」 日本維新の会の新人、長坂淳也さん（48）は。 【維新・新　長坂淳也候補】 「最大の経済対策は消費税の減税だと思います。あと社会保険料の国民負担の軽減。この30年間、本当に所得は減り続けている一方ですから、でも社会保険料とか消費税は上がり続ける一方、可処分所得は減りまくっていますから、この可処分所得を増やすためには、消費税の減税と社会保険料の軽減、これを実行しなければならないと思っていますし、それこそが最大の経済対策だと思っています」