和牛甲子園 栄冠は鹿児島県立鹿屋農高 全国41校の〝牛児〟の頂点
4年ぶり完全実開催で交流も
全国から過去最多の41校が出場し、和牛の飼養管理の工夫や枝肉の仕上がりを競った第7回和牛甲子園が19日、幕を閉じた。和牛に青春を懸けた“高校牛児”の頂点には、地域の竹の活用や、抜群の枝肉が高評価された鹿児島県立鹿屋農業高校が輝いた。同校2年の森元陽哉さん(17)は「将来は日本一の和牛農家になる」と力強く宣言した。 【動画】高校生の熱い思い 和牛甲子園とは 主催はJA全農。同校は取組評価部門で審査委員特別賞、枝肉評価部門で最優秀賞を受賞し、出場7回目で初の総合評価部門最優秀賞を勝ち取った。 枝肉評価部門には59頭が出品され、A5等級率が9割に迫るなど、農高生の肥育技術の高さが示された。最優秀賞の受賞牛については「他の共励会のチャンピオン牛よりも素晴らしかった」と絶賛された。 大会では、全国各地から集まった農高生が手作りの名刺を交換し、交流を深めた。 その他の入賞校は次の通り。 ◇取組評価部門▽優秀賞=中央農業(神奈川)、市来農芸(鹿児島)▽優良賞=大垣養老(岐阜)、渥美農業(愛知)、高鍋農業(宮崎)▽審査委員特別賞=農芸(京都)、鹿屋農業(鹿児島)▽高校牛児特別賞=加茂農林(岐阜) ◇枝肉評価部門▽優秀賞=会津農林(福島)、飛騨高山(岐阜)▽優良賞=農芸(京都)、高鍋農業(宮崎)、市来農芸(鹿児島)▽審査委員特別賞=栃木農業(栃木)
日本農業新聞