ソン・ガンは次世代の韓流四天王に? “Netflixの息子”の称号に相応しいおすすめドラマ4選
『わかっていても』
ソン・ガンが、『ナビレラ ーそれでも蝶は舞うー』から一転、甘く危険な香りを放つ魔性の男を演じた『わかっていても』。本作でソン・ガンは、恋愛はめんどくさいが、友達以上恋人未満の関係性は欲しい芸大生パク・ジェオンを演じ、名セリフ「蝶を見にくる?」が生まれた。恋愛にトラウマを抱え、愛は信じないが恋愛はしたい女ユ・ナビ(ハン・ソヒ)が、恋人を作らず数多くの女性と肉体関係を結ぶ“危険な男”ジェオンと出会い、惹かれ合っていく。 ドラマの中で“蝶”が効果的に使われており、主人公のナビと言う名前は、韓国語で蝶を表している。さらに、ジェオンは蝶が好きで、首の後ろに蝶のタトゥーを入れ、作品のモチーフにしたり、自宅にもたくさんの蝶を飼っている。ソン・ガンが演じるジェオンがとにかくカッコよく、誘い文句である「蝶を見にくる?」と言うときの、少し甘えたような鼻濁音がかった低音ボイスがたまらない! ソン・ガンの色気ある眼差しに、危険な男だと“わかっていても”、好きになっちゃいけないと“わかっていても”、恋人未満だと“わかっていても”ーー。ソン・ガンが、抗えない魅力で何度も誘ってくるのを楽しんでほしい作品だ。
『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』
最後は、気象庁を舞台に年下男子と年上女子が社内恋愛をする、お仕事ロマンスもの『気象庁の人々: 社内恋愛は予測不能?!』。ソン・ガンが演じるのは、気象庁で働く“天気のことは何があっても絶対譲れない”という真面目な予報官イ・シウ。シウは、ソン・ガンの持っている子どものようなピュアさがよく表れているキャラクターだ。優しさと天気にこだわる芯の強さを併せ持ち、元カノに裏切られても優しさを見せてしまうシウ。そんなシウの上司となるヒロインのハギョンを、パク・ミニョンが演じている。シウもハギョンも恋人に裏切られ、シウの元カノとハギョンの元カレが結婚してしまうという複雑な関係性だ。 シウ、ハギョン、元カノ、元カレの四角関係と、シウ&ハギョンの恋、それぞれの家族も描かれていてドラマが盛りだくさん。気象庁が舞台なので、天気予報の裏側を知ることができるのも非常に興味深い。私たちの生活に密接に関わる“天気”というものを、予報官の方々はこんな思いで届けてくれていたのかと頭が下がる思いになる。ソン・ガンが年下男子として、年上女子と社内恋愛するかわいい姿を味わうことができる作品だ。 最後に、現在配信中の『マイ・デーモン』についても触れておきたい。ソン・ガンが演じる危険な魅力を持つデーモンのグウォンは、『わかっていても』のジェオンからさらに色気を増し、“悪魔”という人外の妖艶さを纏う新たなキャラクターを作り上げた。ソン・ガンとキム・ユジョンのケミストリーと、随所に挟まれるスローモーションの演出がカッコよくてたまらない! 本稿では、ソン・ガンのオススメ作品を4作ご紹介した。彼の魅力は、目鼻立ちの整った端正なビジュアルと、笑うと子供のようなチャーミングな笑顔になるギャップにある。さらにその声も魅力的だ。ソン・ガンの声は、低いだけではなく、少しくぐもっていて温かみがあるのが特徴といえる。癒しと甘さを含むその声が、年齢を重ねるにつれ、低く強さを放つ声へと変化を見せているのにも注目したい。 2017年に『カノジョは噓を愛しすぎてる』でデビューしたソン・ガンは、以降出演作品が軒並みヒット。「Netflixの息子」の称号にふさわしく、彼の出演したNetflixオリジナル作品はどれもヒット作となっている。そんなソン・ガンが、日本で次世代の「韓流四天王」に入る日もそう遠くはないだろう。
にこ