北の空にオーロラ 柳田・満天星が撮影 今年3回目、磁気嵐影響
能登町の県柳田星の観察館「満天星」は11日、町柳田植物公園で「低緯度オーロラ」を観測し、写真に収めた。観測は今年3回目で、北の夜空に幻想的な赤い帯が広がった。 宇佐美拓也学芸員(37)によると、9日に太陽の表面で大規模な爆発現象「太陽フレア」が起き、電気を帯びた粒子などが宇宙空間に飛び出した。11日に粒子のガスが大量に地球に届いたことに伴う「磁気嵐」が発生したため、普段は見られない県内でも確認できたという。 同館では2003年10月31日と今年5月11日、8月12日にも観測している。宇佐美学芸員は「肉眼では分からなかったが、来年までは太陽の活発が盛んな状態が続くため、条件次第では今後も見られる可能性がある」と話した。