女子中学生が交通死、事故現場で信号の設置工事始まる…近隣住民らが長年要望
福井県敦賀市若葉町の県道で昨年12月、横断歩道を渡っていた同市の女子中学生(13)が軽乗用車にはねられ死亡した事故を受け、26日、現場に信号機を設置する工事が本格的に始まった。地域住民らが事故以前から長年繰り返し設置を要望してきており、県警によると、7月下旬に運用が開始される見通しだ。 現場は県道で、片側1車線の直線。北方で国道27号に接続し、南方は別の県道につながる。間には中学校があり、「朝夕は特に交通量が多い」として地域住民が信号機設置を求めていた。
設置予定の信号機は押しボタン式で、歩行者がボタンを押せば車道の信号が赤に変わり、歩行者が安全に横断できるようになる。事故を受け、県警が現地調査を実施し、交通量など警察庁が定める信号機設置の条件を満たすことを確認。県の2024年度当初予算案に設置費約670万円を盛り込み、県議会の同意を得た。 今年3月に信号機の設計準備に入り、委託業者が5月上旬に着工。26日には信号機を取り付けるための柱を設置した。 県警交通規制課は「できるだけ早く設置できるよう進めてきた。運用開始に合わせ、順調に工期を終えたい」としている。