ポルシェ「911ダカール」がたったの510万円!? 400ccエンジンを搭載した大人のおもちゃ「ジュニアカー」でした…再現度がハンパありません
ショックアブソーバーを変えると本格的なラフロードも走行可能
キーをひねって始動するセルフスターターつきの400ccエンジンを搭載し、最高出力は15.2ps。最高速度は実に50マイル(約80km/h)にも達するそうだが、子どもを乗せる際には、希望により速度制限を可能としているそうだ。 また、メカニズムにおけるそのほかの特徴としては、ラック&ピニオン式ステアリング、あの「ブレンボ」社製の油圧ディスクブレーキ、ウィッシュボーンとコイルオーバーによる独立サスペンションなどが挙げられる。 これらの高度なテクノロジーが集結し、まるでフルサイズ車のような走りを実現する縮小版911、その一方で最低地上高を高め、ショックアブソーバーをアップグレードすることで、けっこうなラフロードでもスムーズな走りを約束するとのことである。 コクピットには、コノリーレザーとカスタマイズ可能なクロス張りの2つのミニバケットシート、ダッシュボードの計器類、レザートリムの「モト・リタ」社製ステアリングホイールが装備されている。 この911ジュニアカーに、ボナムズ社は3万~4万スイスフラン(約512万円~683万円)というかなり強気とも思えるエスティメート(推定落札価格)を設定。そのうえで「Offered Without Reserve(最低落札価格なし)」での出品となった。 この「リザーブなし」という競売形態は価格の多寡を問わず落札できることから、とくに対面型オークションでは会場の雰囲気が盛り上がり、ビッド(入札)が跳ね上がる傾向もある。その反面、たとえ価格が売り手側の希望に到達しなくても、自動的に落札されてしまうリスクも内包している。 そして6月17日に入札解禁されたオンライン入札では、エスティメート下限に近い2万9900スイスフラン、つまり日本円に換算すれば約510万円で落札されたのだ。
武田公実(TAKEDA Hiromi)
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