クレカ不正利用「過去最悪」ペース... 筆者が遭遇した"犯人"の手口を解説する
そのカードは一時停止できなかったため、利用可能額を0円に設定しました。デビットカードの場合は、利用可能額をオンラインで設定できる場合があり、0円に設定しておくと決済されることはありません。
1回につき5回チェックし、成功するまで何日もかけて自動チェックを繰り返す仕組みです。
被害を防ぐためには?
では、どんなサイトでチェックしているのでしょうか。決済のチェックに使われたネットショップはAmazon.co.jpや楽天市場など、規模の大きなサイトではなく、比較的小規模で運営しているネットショップ名が利用先の店舗として表示されていました。
Amazon.co.jpや楽天市場などは、不正利用対策もしっかりと行っており、何度もトライするような機械的な操作があれば、自動的にそのアカウントが停止されます。
一方、小規模のネットショッピングサイトでは何回失敗したからアカウントを停止などの対策がされておらず、何度でも試す事ができる場合があります。
小規模なネットショップで割り出したカード情報を後日大手のネット通販で使われる場合も多いです。
数百円~数千円程度を大手ネット通販で購入されると、利用明細を見たところで、「使ったかも」と思ってなかなか不正利用に気がつきません。
少額であったとしてもアプリなどで利用明細をしっかり確認する癖をつけましょう。
菊地崇仁
ポイント交換案内サイト「ポイント探検倶楽部」を運営する株式会社ポイ探の代表取締役。さまざまなポイントやカード情報に精通し、テレビや雑誌等で活躍中。著書に『新かんたんポイント&カード生活』(自由国民社)等がある。