福島県浪江町の大堀相馬焼「陶吉郎窯」 原発事故から13年で「帰還展」 6日から
福島県浪江町大堀地区の大堀相馬焼「陶吉郎窯」の陶芸家近藤学さんと長男賢さんの大堀帰還展「希望の灯火―大堀相馬焼の未来を照らす―」は6日から11日まで、陶吉郎窯の大堀工房で開かれる。 陶吉郎窯は東日本大震災と東京電力福島第1原発に伴い、いわき市に避難した。今年、古里の伝統工芸を守ろうと13年ぶりに大堀地区に復活し、2拠点で活動している。展示会では皿や器などのほか、震災への鎮魂の祈りを込めたキャンドルスタンドを展示・販売する。会期中の7、8の両日、同じく浪江町で営業を再開した柴栄水産、鈴木酒造店とのコラボ企画として日本酒の試飲、地元海産物の試食会を開く。 入場無料。時間は午前10時から午後6時まで。問い合わせは大堀工房へ。 近藤学さんは2日、福島民報社を訪れ、「新しい大堀の地域づくりを考えている。希望の光として活動していきたい」と語った。