肥後克広が「聞いてないよー!」流行のきっかけを暴露 富山の秘湯と“熱湯風呂”の共通点に小田井涼平も苦笑い
小田井涼平がMCを務める「一度は行きたい極上宿 小田井涼平のあい旅」(毎週木曜夜8:00-9:00、BSJapanext<263ch>)。11月30日の放送回では「秋の富山ふたり旅 第2弾」と題して、小田井が前回から引き続きゲストの肥後克広(ダチョウ倶楽部)と富山を満喫した。 【写真】仲良しすぎる小田井と肥後が贈りあった名産品 ■“隠れ家”的な極上宿におじさんたちが大興奮 前回の放送と同様にテンションが高い小田井。冒頭でも「今回は富山県のなんと!南砺市に来ています!」と声を張る。プライベートでも仲のいい肥後と巡る富山の旅に、期待が高まっているようだ。 元気よく「ヤァ~!」と登場した肥後にうれしそうにリアクションする小田井だが、そんな2人が暴走しないよう、今回も旅のしおりが用意されていた。しおりに従って遊覧船に乗り込んだ2人が目指すのは、大牧温泉。なんでも“船でしか行けない”という秘境のお宿なのだとか。 期待高まる道中では、遊覧船でしか味わうことのできない絶景が広がっていた。湖面のエメラルドグリーンと、木々のみずみずしい緑は見事なコントラスト。もちろん木々は秋に紅く染まり、冬には雪化粧に包まれた銀世界が広がるという。小田井と肥後は、宿に着くまでの間、五感全体でその景色を堪能する。 船に揺られること30分、今回の宿「富山・庄川温泉郷 大牧温泉」に到着。同宿は庄川のふもとに立つ船でしか行くことのできない秘境宿であり、「日本の100名湯」「ミシュランガイド北陸版」にも掲載されている。しかしいわゆる“映え”を狙った建築ではなく、大牧温泉の開湯は寿永2年にさかのぼるとか。 源氏と平氏が争っていた時代。戦に敗れた落ち武者がたまたま発見した大牧温泉で、体を癒やしたという話が残っているそうだ。以後は村の人々にも愛されていたのだが、昭和5年に小牧ダム建設で湖底に沈んだ同湯。しかし1931年には、源泉を高台に引き上げることで旅館として復活したという歴史ある施設なのだ。 そんな雰囲気ある宿を見て、さらにテンションが上がる小田井と肥後。山に囲まれ、船でしか行けないという“隠れ家感”に、「秘境以外の何物でもないよね」と興奮が隠せないようすだった。 ■ダチョウ倶楽部の意外なエピソードが続々 同宿では肥後から、「ダチョウ倶楽部」に関する秘話が飛び出すことに。たとえばサスペンスの撮影現場としても使われている同宿には俳優・片岡鶴太郎の作品が飾られていた。すると肥後は、片岡が“ダチョウ倶楽部の恩師”であることを明かす。 ダチョウ倶楽部のおなじみネタ「聞いてないよー!」について、「どんどん推したほうがいいよ」とアドバイスしてくれたのが片岡だったという。後に流行語大賞を獲得するまでになった鉄板ネタだが、片岡の言葉がなければここまで浸透しなかったのかもしれない。 さらに同宿の自慢である温泉に関しても、そんな一幕が。源泉を川底から引き揚げる施設の説明を受けた際、源泉の温度が57~8度であることを聞いた肥後。「熱過ぎもせず、ぬる過ぎもせず」という説明に、「ダチョウ倶楽部の熱湯風呂と同じ温度だ」と明かした。小田井からは「実際58度入れるかって言ったら、無理ですけどね」とツッコミが入ったが、「押すなよ!押すなよ!」で有名なネタ・熱湯風呂と絡めた意外なコメントに、スタッフからは笑いが起こっていた。 そんな源泉を引いたお湯は、「テラス風呂」で楽しめる。同宿は庄川に面したテラスに源泉かけ流しの温泉を設えており、小田井と肥後もさっそく入湯することに。優しく香る硫黄と柔らかな泉質を味わいつつ、すぐそばに流れる川のせせらぎにたっぷり癒されたようだ。 ■小田井が見せたかった絶景に「久しぶりに見た」 極上の宿で癒された翌日、小田井が「肥後に見せたい」と連れて来たのは富山・新湊にある「海王丸パーク」。階段を登った先にあったのは、富山湾の水平線が一望できる絶景だ。ほぼ180度の視界に遮るものはなく、青い海と空の境界がはっきりと目に映る海王丸パークの景色。肥後は両手を広げ、「久しぶりに見たこんな絶景!」とはしゃぐ。 富山県のほぼ中央に位置している新湊は、昔から水産業が発達して栄えた町だ。しおりにある「今食べたい!富山の“アレ”を五感で堪能」を探して歩く小田井が発見したのは、大きなカニの看板が掲げられた「新湊きっときと市場」。「富山の“アレ”」とは、名物・紅ズワイガニだったようだ。 9月から12月にかけて旬を迎える紅ズワイガニは、富山の秋の名産品。立川連峰の栄養豊富な雪解け水が流れ込むことで多くの魚介類が集まる富山湾は、「天然のいけす」とも呼ばれる。 市場で競り落として店頭で塩茹でした鮮度抜群のカニ身を、さっそくいただくことにした2人。ぎゅっと身の詰まった紅ズワイガニの足を口にした肥後は、思わずといったように「いや美味い」「何杯でも食べられちゃうね!」と笑みをこぼす。続けて、小田井もカニを口にすると、「カニエキスたっぷり」と大絶賛。カニが本来持つ旨味を、素朴に楽しんだ。 お店のおすすめとして提供されたのは、「蟹づくし御膳」。なかには肥後の手ほども大きなカニ甲羅に盛られた、豪勢なちらし寿司も。たっぷりのカニ身にイクラをこぼした贅沢な一皿を、口いっぱいに頬張る肥後。小田井が「(口に)詰め過ぎて肥後さんこぼしまくってるもんな」と肥後のわんぱくっぷりを笑うと、肥後もちいさくはにかむのだった。 ■“次の旅”をプライベートで約束する大人2人 今回の旅では、合間に肥後が持つ「旅のこだわり」を語るシーンが。現代ではSNSやインターネットで“見どころ”や“地元グルメ”を事前調査するのが当たり前になったが、肥後は地元の人に話を聞くのが流儀だという。 「昭和の刑事と一緒でね。足で、足で稼ぐんですよ!」と笑う肥後を見るにつけ、小田井も納得したようす。旅において、人との触れ合いを大事にする小田井としても共感する部分が多かったようだ。 「今度ね、プライベートで。せっかく小田井さんとこうやって、巡り合ったんだから!」と肥後。よく“大人になってから友達を作るのは難しい”というが、穏やかな2人のやり取りを見ているとそんな壁は感じられない。旅のロケーション以上に、穏やかな気持ちにさせられる一幕だった。