【尼崎ボート・SGグランドチャンピオン】池田浩二が歴代最多タイの大会3Vへ絶品ターン繰り出す
尼崎ボートの「SG第34回グランドチャンピオン」は30日が最終日で、第12Rで優勝戦が争われる。 ◇ 6強で〝グランドチャンピオン〟の称号が最も似合うのはこの男しかいない。池田浩二(46、愛知)は準優11Rで枠なり3コースから2着を確保し、直前の蒲郡GⅠ69周年(2着)から2節連続、今年8度目の優出に成功した。 「(1周1マークは)外を流して、(山口)剛に差し場を与えながら次のコーナー(1周2マーク)勝負かなと思っていました」 コンマ04の鋭発でダッシュ勢の攻めを封じ、俊敏な外マイから逃げた土屋智則に追随。2コース差しから同じく土屋を追う山口を道中的確にさばき切り、出色のコーナーワークを披露した。 当然、機力の裏付けもなければできない芸当だ。準優を前に今節、大流行中の本体整備〝セット交換〟を敢行。「一瞬の上がりやターン出口の進み具合はこっちのほうがいいのかな」と実戦足の上昇を感じ取る。 グラチャンは2003年のまるがめでSG初優勝を飾った大会。「相性がいいとかそういう気持ちは特にないし、何ならメンバー的に(強豪が集い)難しい大会だと思っています」と〝キング・オブ・SG〟の難しさを語るが大会2Vを遂げた一昨年のからつ、昨年の徳山(4着)からこれで3年連続優出。歴代最多タイの大会3Vへ機運は高まる。 SG10冠を誇る愛知のエースが4号艇から変幻自在のターンでみたびの〝キング・オブ・コージ〟となる。(小出大輔)