駐輪場で「他人の駐輪料金」を払ってしまった！ 返金される場合はある？ 諦めるしかないの？

駅前によくある有料駐輪場を利用した経験はありますか。有料駐輪場とは、コインパーキングのように利用時間に応じてあらかじめ決まった料金を支払う自転車置き場です。 後払いの駐輪場を利用した際に、間違えて他人の駐輪料金を支払ってしまったら返金してもらうことは可能なのでしょうか。返金可能なのかと何らかの対処法がないのかを解説します。

有料駐輪場の仕組み

県や市などが運営する公営駐輪場には、無料駐輪場と有料駐輪場の2種類があります。地方では無料駐輪場も目立ちますが、都心部を中心に有料駐輪場が多く存在します。また、公営駐輪場のほかに、民間企業が運営する民間駐輪場を見かけることもあるでしょう。 利用方法は駐輪場によって異なりますが、一時的に利用できる「一時利用」と1ヶ月や3ヶ月など月単位で契約する「定期利用」から選べるケースもあります。「今日1日だけ利用したい」「週に1～2回しか利用しない」という人は、毎回料金を支払う一時利用をおすすめします。 都内の公営有料駐輪場の料金相場は、一時利用が1日100円～250円程度、定期利用が1ヶ月1000円～2200円程度です。学割制度を設けている駐輪場も多く、一般料金のおおよそ半額程度で利用できる駐輪場もあります。 駐輪料金の支払い方法は、精算機のある駐輪場では精算機にて後払い、それ以外の駐輪場では管理員へ前払いが一般的です。後払いの駐輪場では、自身が止めている駐輪番号を入力すると、精算機に利用料金が表示されます。支払い方法を選択し、駐輪料金を支払うと自転車のロックが解除されるシステムです。

他人の駐輪料金を支払ってしまっても返金は難しい

後払いの駐輪場では、前記のように自身が利用している駐輪番号を入力して清算するケースが一般的です。しかし、間違えて他人の駐輪番号を入力してしまうことがあるかもしれません。 他人の駐輪番号を入力して料金を支払うと、該当する自転車のロックが解除されます。当然自身の自転車はロックが解除されないため、駐輪代を二重に支払う必要があります。返金してほしい気持ちになるでしょうが、残念ながら返金をされる可能性は低いでしょう。駐輪番号を間違えて入力したのは自分自身なのですから、駐輪場の返金対象になるのは難しいでしょう。 実際の例として、公益財団法人練馬区環境まちづくり公社自転車事業課の公式ホームページには、「操作ミスによる料金のお支払いでは、返金はいたしておりません」という記載があります。また、駐輪場を運営する民間企業の公式ホームページを確認してみると、同様に操作ミスによる返金対応はしていないところが複数あります。 その一方で、釣り銭が返金されないなど、精算機のトラブルがあった場合は緊急連絡先に連絡するよう記載されている駐輪場もありました。駐輪場で返金されるのは原則として精算機が故障していた場合のみで、自身の操作ミスによる返金は不可と考えましょう。

駐輪場の返金は原則として精算機の故障のみ

有料駐輪場で他人の駐輪料金を払ってしまっても、残念ながら返金してもらうことは難しいでしょう。 また、駐輪番号を間違えて入力すると、該当する自転車のロックが解除されます。そのまま放置するとその自転車が盗まれる可能性があるため、もう一度ロックし直しましょう。その後自身の駐輪番号を正しく入力し、もう一度駐輪料金を支払いましょう。 出典 公益財団法人自転車駐車場整備センターCYCLE PARK 駐輪場のご利用方法 執筆者：FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー